スローステップで
体力アップ
運動不足が続くと太りやすくなり、さまざまな不調や病気の要因にもなります。家で過ごす時間に運動を組み込んで習慣にし、体を動かす機会を増やしましょう。運動の仕方を工夫すれば体力をつける運動も、家の中でテレワークや家事の合間などのすき間時間に十分に行えます。
疲れやすくなったと感じたら
体力低下のサインかも
「疲れやすくなったのは年齢のせいだから仕方ない」と思っていませんか。加齢も疲れやすさの要因ですが、加齢や運動不足で筋肉が衰えたことによる体力低下がおもな要因と考えられます。
そのため、疲れやすいからと、短い距離でも車を使うなどできるだけ疲れない方法で行動してしまうと、筋肉がますます衰えて体力が低下し、さらに疲れやすくなるという悪循環に陥ります。
疲れにくい体を取り戻すためには、ラクをするのではなく、日常生活の中で積極的に体を使う、運動をして筋肉を鍛えるなどして、体力をつける必要があります。
1日10分×3セットのスローステップで体力アップ
「体力がある」というのは、筋肉を持続的に動かして力を出すために心肺機能が効率的に働き、たくさんの酸素を体内に取り込むことができる状態。体力をつけるためには「心肺持久力」と「筋力」がカギになり、心肺持久力は有酸素運動で、筋力は筋トレで高めることができます。
「スローステップ」は台を昇り降りする踏み台昇降運動のこと。家の中で有酸素運動と下半身の筋トレを同時にでき、体力アップに最適です。10分のスローステップを1日3回行いましょう。続けて3回行っても、バラバラに行っても構いません。
- ●台に乗せた足から降りる。
- ●先に台に乗せる足を変えて、左右の足にかかる負荷を均等にする。
- ●前のめりにならず、できるだけ体を直立させた状態で行う。
- ●台の高さは20㎝ぐらいが目安。ステップ台がない場合は、玄関や階段の段差などを利用する。
- *階段を使う場合は一番下の段で行う。
- ●体がふらつく人は手すりを持つ。
スローステップ
1秒に1ステップのペースで行います。「右足を乗せる→左足を乗せる→右足を降ろす→左足を降ろす」の4ステップを1回行ったら、「左足を乗せる→右足を乗せる→左足を降ろす→右足を降ろす」の4ステップを1回行います。これを10分間続けます。最初は時計の秒針を見ながら行いましょう。
- ステップ台を昇り降りするペースの目安は、笑顔を保てるニコニコペースです。
- 自分の体力と相談しながら、ペースをゆるめたり、速めたりして調整しましょう。