働く世代に多い
「肺がん」
喫煙や受動喫煙が、肺がんの最大要因
肺がんは、肺の気管支や肺胞の細胞ががん化したものです。
最大の要因は「喫煙」です。喫煙者は非喫煙者に比べて男性で4.4倍、女性では2.8倍も肺がんになりやすく、喫煙開始年齢が若く、喫煙本数が多いほど、その発生リスクが高くなります。また、他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」も、肺がんの発生リスクを2~3割程度高めます。
肺がんの発生リスクを上げるもの
男女とも50歳代から増え始め、死亡数は1位
肺がんになる人は男女とも50歳代から増え始め、男女合わせた罹患数(新たにがんと診断された数)は3位。男女別では男性が4位、女性が3位です。
肺がんで亡くなる人は男女とも50~60歳代から増え始め、男女合わせた死亡数は1位。男女別でも男性は1位、女性は2位です。肺がんで亡くなる人が多いのは、治りにくいがんのひとつだからです。
肺がんの罹患数(2018年)
肺がんの死亡数(2019年)
早期に発見するために「肺がん検診」を受けよう
肺がんは治りにくいがんのひとつですが、治療方法のめざましい進歩によって、早期に発見すれば治る可能性があります。肺がんは特有の症状がなく気づきにくいため、早期に発見するためには40歳になったら、年1回、「肺がん検診」を受けることが大切です。
たばこを吸わない人も肺がんになる可能性があるため、非喫煙者も肺がん検診を受けましょう。
男女とも40歳になったら、年1回「肺がん検診」
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
- 肺がんは治りにくいがんで、男女とも死亡数が多い。
禁煙と肺がん検診による早期発見が、いちばんの対策です。
次回は、働く世代の女性に多い「乳がん」について紹介します。