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  • 8月:がんはできても痛くもかゆくもない

がんはできても
痛くもかゆくもない

自覚症状がないがんを発見できるのは「がん検診」

がんになると「痛くて苦しい」イメージがあるかもしれませんが、早期のがんはもちろん、進行しても痛みなどの自覚症状が現れないことがあります。また、症状があっても、ごくありふれた症状が多いため見過ごされがちです。そのため、気づいたときには、がんが進行していることが少なくありません。
がんは早期に発見し、治療をすれば、治る可能性のある病気になってきています。自覚症状がないがんを早期に発見する有効な手立ては、「がん検診」を受けることです。

がんと診断された外来患者の自覚症状の有無

出典:「平成29年受療行動調査」(厚生労働省)

早期がんで発見するために、推奨年齢になったら「がん検診」

「早期がん」は、大きさでいうと直径1~2cmまで。がん検診で見つけられるがんの大きさも、直径1cmぐらいからです。
1cm大のがんが2cm大になるまでには1年半ほどしかかからず、早期がんで発見できる期間はわずか1~2年※です。それを逃すと「進行がん」となり、数年単位で加速的に大きくなっていきます。
がんを早期がんで発見するためには、がん検診の推奨年齢になったら、毎年(一部は2年に1回)、がん検診を受けることが大切です。

※早期がんの期間はがんによって異なります。

がん細胞

科学的根拠のある5つの「がん検診」

日本人に多い「大腸がん」「肺がん」「胃がん」「乳がん」「子宮頸がん」の「がん検診」は、定期的に受けることで早期がんを発見でき、適切な治療で死亡を減らせることが科学的に証明されています。
そのため、この5つのがん検診は国のがん対策として行われており、対象年齢であれば無料もしくは少額の自己負担で受けられます。職場や自治体が指定した医療機関で実施していますので、案内やホームページで確認してみましょう。

がん検診

  • がんは100%予防ができないため、早期がんで見つけることが重要。
    健康だと思っていても、推奨年齢になったらがん検診を受けましょう。

次回は、がんの治療と仕事の両立について紹介します。

監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、大阪ガス株式会社人事部Daigasグループ健康開発センター顧問。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。
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