働く世代に多い
「乳がん」
女性ホルモンのエストロゲンが深く関与
乳がんは乳腺の組織にできるがんで、その発生には女性ホルモンのエストロゲンが深くかかわっています。また、初経年齢が低い、出産経験がないなども乳がんの発生と関連があります。
さらに、飲酒、閉経後の肥満、運動不足などの生活習慣も乳がんが発生するリスクを高めると考えられています。
乳がんの発生リスクを上げるもの
乳がんの発生リスクを下げるもの
女性にもっとも多いがんで、30歳代から増え始める
乳がんになる人は30歳代から増え始め、40歳代後半と閉経後の60歳代後半が発症のピークです。
罹患数(新たにがんと診断された数)は女性のトップで、年間約9万人が乳がんと診断されています。
一方、乳がんで亡くなる人は40歳代から増え始めますが、死亡数は女性で5位。これは治りやすいがんであることを意味しています。
乳がんの罹患数(2018年)
乳がんの死亡数(2019年)
早期に発見するために「乳がん検診」を受けよう
乳がんは、早期に発見すれば治る可能性が高いがんです。罹患数が急増し始める40歳になったら、2年に1回「乳がん検診」を受けましょう。 また、乳がんは1㎝大ぐらいになると、乳房を触ったとき“しこり”とわかるようになります。そのため、日ごろから入浴や着替えのときなどに、自分の乳房を見たり、触ったりして、セルフチェックを心がけることが大切です。
女性は40歳になったら、2年に1回「乳がん検診」
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
- 乳がんは女性にもっとも多いがん。
乳がん検診と乳房のセルフチェックで早期発見に努めましょう。
次回は、働く世代の女性に多い「子宮頸がん」について紹介します。