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  • 2月:働く世代に多い「子宮頸がん」

働く世代に多い
「子宮頸がん」

ヒトパピローマウイルスの感染が関与

子宮頸がんは子宮の入り口の「子宮頚部」と呼ばれる部位にできるがんで、その発生の多くにヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与しています。
HPVはありふれたウイルスで、性交渉経験のある女性の過半数は一生に一度は感染機会があるとされています。しかし、多くの場合、感染しても免疫によって排除され、感染が長期間持続したごく一部の人に子宮頸がんが発生すると考えられています。

子宮頸がんの発生リスクを上げるもの

性交渉
喫煙

罹患数は多くないが、20~30歳代に圧倒的に多い

子宮頸がんになる人は20歳代から急増し、40歳代前半が発症のピークです。
女性のがんでみた子宮頸がんの罹患数(新たにがんと診断された数)は、全体としては多くありませんが、20~30歳では断トツトップです。
子宮頸がんで亡くなる人は30歳代から増え始めますが、女性のがん全体では多くありません。 

子宮頸がんの罹患数(2018年)

子宮頸がんの死亡数(2019年)

早期に発見するために「子宮頸がん検診」を受けよう

子宮頸がんは早期に発見すれば比較的治りやすいですが、早期の段階では自覚症状がほとんどありません。罹患数が急増する20歳になったら、2年に1回、「子宮頸がん検診」を受けましょう。
子宮頸がん検診では、正常ともがんともいえないがんになる前の状態(異形成)を発見することができます。異形成ががん化するまでには通常5~10年かかるため、20歳以降、2年に1回子宮頸がん検診を受けていれば異形成の段階で発見でき、がんになる可能性がある場合は治療を行ってがんの発症を防ぐことができます。

女性は20歳になったら、2年に1回「子宮頸がん検診」

出典:国立がん研究センターがん情報サービス


  • 子宮頸がんは若い女性にもっとも多いがん。
    子宮頸がん検診で早期発見に努めることが、いちばんの対策です。 

次回は、働く世代の女性に多い「肝がん・膵臓がん」について紹介します。

監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、大阪ガス株式会社人事部Daigasグループ健康開発センター顧問。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。
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