がんはだれでもなる
可能性がある病気
知ってますか?がん患者の3人に1人は働く世代
日本では年間約100万人が、新たにがんと診断されています。そのうちの約3人に1人は、20~64歳の働く世代です。
がんの罹患率(1年間にがんと診断された人の割合)は、50歳代前半くらいまでは女性のほうが高く、50歳代後半からは男性のほうが高くなっています。
働く世代にとってがんは、男女を問わず、けっして他人ごとではない病気です。
がんの罹患率(年齢階級別・全部位2017年)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
がん細胞はだれにでも毎日たくさん発生している
人間の体は約60兆個の細胞でできており、毎日そのうちの約6,000億個が細胞分裂によって生まれ変わっています。
細胞分裂のとき、細胞の設計図である遺伝子(DNA)がコピーされますが、コピーミスで異常な細胞も生まれています。このうち、無限に増え続ける細胞が「がん細胞」です。
がん細胞は、毎日たくさん発生しています。それを免疫細胞が退治していますが、免疫細胞の攻撃をくぐり抜けて生き残ると、「がん」というかたまりになります。
がんが発生するメカニズム
- がん細胞は毎日発生しており、免疫細胞も完璧ではありません。
そのため、がんはだれでもなる可能性があります。
次回は、がんのおもな発生原因と、がんのリスクを下げる方法について紹介します。