がんが発生する最大の要因は
生活習慣
喫煙や過度の飲酒などが遺伝子のコピーミスを促す
がん細胞は、自分の細胞が細胞分裂をするときの遺伝子のコピーミスで生まれます(がんはだれでもなる可能性がある病気)。そのコピーミスを促す最大の要因は、日々の生活習慣です。
なかでも「喫煙」「過度の飲酒」「偏った食生活」「運動不足」は、がんになるリスクを高めることになります。こうした生活習慣による「太りすぎ」や「やせすぎ」も、がんになるリスクを高めます。
さらに、がんにはウイルスや細菌の感染が原因となるものがあり、感染もがんの大きなリスク因子です。
日本人におけるがんの要因
※グラフの「全体」は他の項目の合計数値ではなく、2つ以上の生活習慣が複合してがんになったものも含めた数値です。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス(平成28年7月時点でのエビデンスに基づく)
5つの健康習慣を実践すれば、がんのリスクはほぼ半減
日本人ががんを予防するためには「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動(運動)」「適正体重の維持」「感染予防」の6つが重要であることがわかっており、いずれも日々の生活習慣が関係しています。
実際に「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動(運動)」「適正体重の維持」の5つの健康習慣をすべて実践した人は、0または1つだけ実践した人に比べて、がんになるリスクが男性で43%、女性で37%低下するというデータが示されています。
がんのリスクを減らす5つの健康習慣
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
- がんは100%防ぐことはできませんが、生活習慣を見直すことで
がんになるリスクを減らすことができます。
次回は、がんのリスクを減らす健康習慣のうち「食生活」と「適正体重の維持」について紹介します。