快眠でココロすこやかにMental

10OCTOBER

ストレス軽減で快眠!
筋弛緩法

心の健康を保つために重要な睡眠。ストレスがあると寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めやすくなったりします。今回はストレスを軽減して快眠を促す「筋弛緩法(きんしかんほう)※」を紹介します。
※正式名称は「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」

筋肉の緊張をゆるめて
心をリラックスさせる

人は不安や緊張などの強いストレスを抱えていると、無意識のうちに体に力が入ります。この緊張した筋肉をゆるめると、心もリラックスしてストレスが軽減されます。
筋弛緩法はこの仕組みを利用したリラクゼーション法で、アメリカの医師エドモンド・ジェイコブソンによって考案されました。意識的に筋肉を緊張させたあとに脱力することで、筋肉の緊張を効果的にゆるめて心をリラックスに導きます。ストレスを和らげる効果が高いことから医療機関で治療法の一環として行われており、不眠の解消に役立つことでも知られています。
また、これから寒くなってくると、つい体が縮こまってしまいがち。手軽にできる筋弛緩法を寝る前に行って快眠に役立てましょう。

筋弛緩法の
やり方とポイント

今回は寝る前に簡単にできる筋弛緩法を紹介します。
基本的な動作は、体の各部位の筋肉に対して力を入れ、緊張させて脱力するを繰り返します。
ポイントは筋肉を緊張させているときも脱力したときも、その感覚をじっくり味わうこと。とくに脱力したあとに筋肉がゆるんで温かくなることを感じましょう。この感覚が身につくと意識的に体の力を抜くことができるようになり、ふだんからリラックスしやすくなります。

1
椅子に座って行う筋弛緩法
  1. 椅子に深く座る。こぶしを握り、腕を曲げ、脇を締めて肩をすくめる。両ひざをつけて足を伸ばして引き上げ、つま先を手前に引く。この状態で全身に力を入れて5秒緊張させる。
  2. 全身の力をストンと抜き、脱力した状態で20秒その感覚を味わう。
    これを2セット繰り返す。
2
ふとんの上で行う筋弛緩法
  1. あお向けに寝て、頭を枕に乗せる。こぶしを握り、片ひざを立てる。伸ばしている足を引き上げながら、両腕を天井に突き上げて上体を持ち上げる。この状態で全身に力を入れて5秒緊張させる。
  2. 全身の力をストンと抜き、脱力した状態で10秒その感覚を味わう。足を入れ替えて同様に行う。
3
ふとんの上で行う筋弛緩法
  1. あお向けになり、頭を枕に乗せる。両腕を体の横で伸ばす。こぶしを握りながら肩を耳に近づけるようにすくめる。この状態で全身に力を入れて10秒緊張させる。
  2. 全身の力をストンと抜き、脱力した状態で20秒その感覚を味わう。
    これを気持ちの良い回数行う。
    *このまま眠ってもよい。
上野 幹子
監修者プロフィール

上野 幹子 UENO MIKIKO

公認心理師、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。民間企業や官公庁、警察、大学などで心理学、脳科学を応用した独自の手法でカウンセリングやキャリア・能力開発のセミナーを数多く実施。これまでカウンセリングやセミナーで対面した人は延べ2万人を超えている。

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