新しい家族防災Disaster
3MARCH
知っておきたい!
いろいろな避難場所
- タダシ
- おもしろグッズ大好き会社員。最近は防災グッズにハマっている。
- カナエ
- タダシの妻。スーパーでパートをしている。しっかり者で、好きな言葉は節約。
- マモル
- 2人の子ども。小学1年生。ちょっと怖がりで、お菓子が大好き。
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避難指示があれば、近くの避難所に行けばいいのよね。マモルとも散歩がてら避難所の場所を確認したし、バッチリよ。
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「避難=避難所」と考えている人も多いけど、じつは避難所に必ず入れるとも限らない。
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どういうこと??
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コロナ禍以降、で避難所の収容人数を減らしていたり、避難所が不足していたりすることもある。だから、避難所に行っても断られるケースもあるんだ。
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避難所に避難できなかったら、私たちどうすればいいのよ!
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ママ、落ち着いて。
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そこで考えておきたいのが「分散避難」だ。自宅も含めて、複数の避難場所を確保しておく方法だよ。
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うーん。もう少し具体的に教えて。
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たとえば明後日、この地方を超大型台風が直撃する予報が出たとしよう。前もって遠方の実家に泊まりに行ったり、ホテルの部屋を予約したりして災害を避けるんだ。
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なるほど。
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こんな避難場所が考えられるよ。
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避難所にはプライバシーはほとんどないし、暑さ・寒さや騒音などもあって快適な空間とはいえない。だから、いろいろな避難方法を知っておいて、いざというときにベストな選択をしてもらいたい。
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なるほど、よくわかったわ。
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ボク、おじいちゃんちに泊まりたい♪
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そういえば、あなたが「キャンプしたい」って衝動買いしたテント、1回広げたきりで、まったく使ってないわよね。
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うっ。だから、あれはテント避難を視野に入れてね。ねっ。
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じゃあ、今度のお休みにキャンプに行きましょうか。テント生活も経験していないと、いざというときできないものね。
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いいね!じゃあ、防災食も持っていって食べ比べてみよう。
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わーい、楽しみ!パパ、ママ、防災って楽しいね。
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その「楽しい」って気持ちはとっても大切だよ。
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あなたもいろいろ防災グッズを買って楽しんでいるものね。
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楽しみながら、命を守る方法を学べるって最高じゃないか。これからも楽しんで、防災力を身に着けよう!
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異論はないけど、衝動買いは控えめにね(笑)。
- 監修者プロフィール
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天野 勢津子 AMANO SETSUKO
防災士、イラストライター。阪神淡路大震災で被災。わかりやすい文章と温かみのあるイラストで、防災の大切さやノウハウを伝えている。著書に『イラスト・図解でまるっとわかる! 家族でそなえる防災・被災ハンドブック』(イーストプレス)などがある。