快眠でココロすこやかにMental

08AUGUST

快眠のために
社会的時差ボケを防ごう

これまで睡眠の「量」と「質」を高めることについてご紹介してきました。快眠を得るためには睡眠の「リズム」も大切です。「社会的時差ボケ」は睡眠のリズムを乱す大きな要因とされています。

休日の寝だめによって起こる
「社会的時差ボケ」

休日にしっかりと寝たはずなのに、休み明けに眠気やだるさを感じたことはありませんか。
平日は仕事などの社会生活に合わせて早寝早起きしている人が、休日の前日に夜更かしをして、休日は平日の睡眠不足を解消するために昼前まで寝だめ(※)をすることはよくあることです。
しかし、休日の寝だめで平日と休日の睡眠時間帯の差が開きすぎると、1日の生体リズムを調節している体内時計に狂いが生じ、日中の眠気、だるさなどの心身の不調が現れやすくなります。これは海外渡航で起こる時差ボケと同じような状態であることから「社会的時差ボケ」と呼ばれています。
※平日に不足した睡眠を取り戻すために休日に長く寝ること。事前に長く眠って睡眠を蓄えることではない。

平日と休日の睡眠中央値(就寝と起床の中間の時刻)の差を社会的時差ボケと呼ぶ。平日、午前0時に寝て午前6時に起きる人が、休日は午前2時に寝て午前10時に起きると社会的時差ボケは3時間で、休みのたびに時差3時間のニュージーランドに出かけていることになる。

「社会的時差ボケ」を繰り返すと健康リスクがアップ

体内時計は睡眠も調節しているため、社会的時差ボケになると睡眠リズムが乱れます。すると、休み明けの仕事に備えて早めに布団に入っても寝つきが悪く、睡眠不足で平日を迎え、それを解消しようと休日に寝だめをして、また社会的時差ボケに・・・という悪循環に陥ります。
つまり、休日の寝だめで社会的時差ボケを繰り返すと、休日のたびに睡眠リズムが乱れることになり、快眠の妨げになります。また、社会的時差ボケが続くとさまざまな健康リスクも高まります。

社会的時差ボケを防ぐコツ

社会的時差ボケを防ぐためには、生体リズムや睡眠を調節している体内時計を休日も狂わさないようにすることが大切です。また、平日に適切な睡眠がとれていれば休日に寝だめをする必要がなく、社会的時差ボケも起こりません。そのため、平日もできるだけ自分に必要な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとることを心がけましょう。

  • 休日の寝だめは
    1時間までにする

    寝だめが2時間を超えると体内時計が狂うため、休日も1時間程度にする。これで休息感が得られない場合は、休日の前日にいつもより早く寝て、睡眠時間を確保する。

  • 朝起きたら太陽光を浴び、
    朝食を食べる

    体内時計は起床直後の太陽光と朝食によってリセットされる。そのため、朝起きたら太陽光を浴び、起床から2時間以内に朝食をとる。

  • 午後3時までに
    30分以内の昼寝をする

    休日の昼間に眠気があるときは、午後3時までに30分以内の昼寝をする。昼寝をする前にカフェインをとると、目覚めがよくなる。

  • 夜遅い食事や
    スマホ・パソコンは避ける

    夜遅くに食事をとったり、スマホやパソコンから発せられるブルーライトを浴びることも体内時計を狂わせるため、睡眠前の使用は避ける。

上野 幹子
監修者プロフィール

上野 幹子 UENO MIKIKO

公認心理師、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント。民間企業や官公庁、警察、大学などで心理学、脳科学を応用した独自の手法でカウンセリングやキャリア・能力開発のセミナーを数多く実施。これまでカウンセリングやセミナーで対面した人は延べ2万人を超えている。

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