生活習慣病ドリルDisease

12DECEMBER

問 題□□□は
睡眠時無呼吸症候群のサインかも

放置すると危険な睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)。発症すると健康にどのような影響があるのでしょうか。睡眠時無呼吸症候群について理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。

死亡リスクが高まる病気だが、
多くの人が気づいていない

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まる病気です。熟睡できないため、日中に過度の眠気が現れて事故などを起こしやすくなります。また、睡眠中の低酸素状態や睡眠不足などで高血圧や糖尿病、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなります。そのため、中等症以上の状態を放置すると10年後には3~4割の人が亡くなるといわれています(※1)。その患者数は約900万人と推計されていますが、治療しているのは50万人程度です(※2)。
睡眠時無呼吸症候群はあお向けになったときに舌の根などが下がり、上気道(のど)をふさぐことで起こります。そして、上気道が狭くなることで大きな音が生じます。
※1:e-ヘルスネット(厚生労働省) 
※2:日本内科学会雑誌 109 (6), 1059-1065, 2020-06-10(一般社団法人 日本内科学会)

ドリルの答え

いびきは
睡眠時無呼吸症候群のサインかも

睡眠中に無呼吸になると脳が目覚めます。そのため、眠りが浅くなって呼吸を再開させますが、眠りが深くなると再び舌根などが上気道をふさいで無呼吸になります。
舌根などが下がって狭くなった上気道を空気が通るとき、大きな「いびき」が起こります。つまり、睡眠時無呼吸症候群になると、ひと晩に何度も「無呼吸→呼吸が再開→いびき→無呼吸」が繰り返されます。そのため、いびきは睡眠時無呼吸症候群のサインのひとつです。

睡眠時無呼吸症候群を
予防・改善するポイント

睡眠時無呼吸症候群が疑われる人は、早めに医療機関を受診しましょう。軽度であれば生活習慣の見直しで無呼吸が改善する場合があります。生活習慣のポイントとして、BMI25以上ある肥満の人(BMI=体重㎏÷身長m÷身長m)は減量に取り組みましょう。また、上気道を狭くする寝酒などを控えることも有効です。

減量のポイント

食事と運動が減量の基本。肥満の人は現体重の3%を3~6カ月のペースで減らし、適正体重(適正体重=身長m×身長m×22)を目指しましょう。

  • 食事

    ●1日3食、できるだけ規則正しく食べる。
    ●主食・主菜・副菜のそろった栄養バランスの良い食事を心がける。
    ●よく噛んでゆっくり食べ、腹八分目にする。

  • 運動

    ●ウォーキングなどの有酸素運動を1日合計30分以上、毎日か週150分以上行う。
    ●下半身や体幹を鍛える筋トレを各8~15回×2~4セット、週2~3回行う。

予防・改善に有効な生活習慣

上気道を狭くしたり、ふさいだりする要因を改善して、無呼吸にならないよう予防しましょう。

  • 多量飲酒や寝酒を
    控える

    多量飲酒や寝酒はのどの筋肉を弛緩させ、上気道を狭くしたり、ふさがりやすくしたりする。

  • 可能なら
    睡眠薬の常用を控える

    睡眠薬の多くは無呼吸を助長したり、悪化させたりするため、可能なら服用を控える。

  • 横向きに寝る

    あお向きで寝ると舌の下方などが上気道に落ち込みやすい。できれば横向きに寝る。

  • 鼻症状を治療する

    鼻炎などの鼻症状があると口呼吸になり、上気道がふさがりやすい状態になる。

岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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