生活習慣病ドリルDisease

2FEBRUARY

問 題脂肪肝は進行すると
肝硬変や□□に発展する

お酒をあまり飲まなければ、脂肪肝にはならないと思っている人がいるようですが、油断は禁物です。脂肪肝になるとどのような影響があるのでしょうか。脂肪肝について理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。

飲酒量が多い人だけでなく、
飲酒量が少ない人も注意が必要

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態のことを言います。飲酒量が多い人はアルコール性の脂肪肝になりやすく、放置しているとアルコール性肝炎、肝硬変に進行することが知られています。
飲酒量が少ない人も、過食や運動不足、肥満(とくに内臓脂肪型)、2型糖尿病、脂質異常症などが危険因子となり、非アルコール性の脂肪肝になります。この脂肪肝も一部が非アルコール性脂肪性肝炎に移行し、肝硬変になるケースがあります。
いずれの脂肪肝も悪化すると肝臓が働くことができなくなり、命を落とす病気を招くことがわかってきました。

ドリルの答え

脂肪肝は進行すると
肝硬変やがんに発展する

脂肪肝が長期にわたると炎症が起こり、アルコール性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎になります。この状態が続くと肝臓が徐々に硬くなって肝硬変になり、肝機能が悪化します。さらに、肝炎や肝硬変から肝臓がんに発展することもあります。脂肪肝は病気ではないと思っている人がいますが、命にかかわる怖い病気なのです。

脂肪肝を
予防・改善するポイント

飲酒習慣や食生活、運動習慣を見直すことが大切です。また、肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状が現れたときにはすでに取り返しがつかないほど悪化していることがあります。そのため、日本肝臓学会では脂肪肝や脂肪肝炎の早期発見のために、健診の血液検査で肝機能を調べるALT(GPT)値が30を超えた場合、かかりつけ医を受診することをすすめています。

飲酒のポイント

飲酒量を把握し、飲みすぎの場合は量を減らしたり、休肝日を設けたりする。お酒の適量の目安は、1日に純アルコール量で20g。女性はこの半分の10gが適量とされている。

  • 1日の適量(純アルコール20g)の目安
食事のポイント

肥満(BMI※25以上)の人は食生活を見直して体重を7~10%(1カ月1kg減のペース)減らすことを目指す。
※BMI=身長(m)÷身長(m)÷体重(kg)

  • 栄養バランスの良い食事を腹八分目に量を抑え
    夕食はできるだけ早い時間に食べる
  • 糖分や脂質の多い食品を控える
運動のポイント

有酸素運動はもちろん、筋トレで筋肉量を増やすことも有効。これらの運動を習慣にする。

  • ウォーキングなどの有酸素運動で
    エネルギー消費量を増やす
  • 中強度の有酸素運動に合わせて
    スクワットなど筋力トレを行うと運動効果が高まる
岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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