生活習慣病ドリルDisease

09SEPTEMBER

問 題がんになる人の
□人に1人が働く世代

「元気に仕事しているから、がんなんて自分には関係ない」と思っていませんか。しかし、がんは特別な病気ではなく、働く世代もがんになる可能性があります。がんについて理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。

がんは細胞分裂の
コピーミスでできる

人間の体をつくる細胞は、日々、細胞分裂を繰り返しています。その際、細胞の設計図である遺伝子のコピーミスが繰り返され、「死なない細胞」が生まれることがあります。これが「がん細胞」です。
健康な人でも1日に約5,000個のがん細胞ができることがわかっており、免疫細胞ががん細胞を修復させたり、攻撃して死滅させたりします。しかし、免疫力が低下するとがん細胞は生き残り、さらに増殖して「がん」になります。
細胞分裂でコピーミスをまねくのは、不健康な生活習慣やがんの形成にかかわるウイルス・細菌、加齢などです。そのため、だれでもがんになる可能性があります。

ドリルの答え

がんになる人の
4人に1人が働く世代

がんは以前、不治の病と考えられていましたが、今は早期に発見すれば治る可能性があります。また、がんの治療は通院が主流となり、がんの治療をしながら働いている人は約45万人(※)いるという調査結果もあります。
※厚生労働省が「2019年国民生活基礎調査」を基に集計した結果

がんの予防や早期発見の
ポイント

がんは生活習慣を見直すことで発症リスクを下げられる病気です。ただし、それらを心がけても100%予防することはできないため、推奨年齢になったらがん検診を受けて早期発見することが大切です。

がんのリスクを下げる
5つの健康習慣

次の5つの健康習慣を実践することが推奨されています。また、がんの発生と関連がある肝炎ウイルスなどの検査を行うことも、がんの発症リスクを減らすことにつながります。

  • 禁煙する

    ●たばこを吸わない

    ●他人のたばこなど、受動喫煙に注意する

  • 食生活を見直す

    ●減塩する

    ●野菜と果物をとる

    ●熱い食べ物や飲み物は冷ましてから口にする

  • 体を動かす

    ●歩行と同じくらいの身体活動を1日に合計60分行う

    ●息がはずみ、汗をかく程度の運動を1週間に合計60分行う

  • 節酒する

    ●純アルコールで1日20g程度にとどめる

  • 適正体重を維持する

    ●BMIを男性は21~27、女性は21~25の範囲の体重にする

推奨年齢になったら
がん検診を受ける

以下の5つのがん検診は定期的に受けることで早期にがんを発見でき、適切な治療によってがんによる死亡を減らせることが科学的に証明されています。そのため、国のがん対策として自治体や職場で実施しており、対象年齢に該当すれば少額の自己負担でがん検診を受けることができます。

国が推奨するがん検診
がん検診 対象者 受診間隔 検査方法
大腸がん検診 男女・40歳以上 1年に1回 便潜血検査
肺がん検診 男女・40歳以上 1年に1回 胸部X線検査、喀痰(かくたん)細胞検査(※)
※たばこをたくさん吸う人のみ
胃がん検診 男女・50歳以上 2年に1回 胃内視鏡検査または胃部X線検査
*胃部X線検査は当分の間40歳代で年1回の実施も可
乳がん検診 女性・40歳以上 2年に1回 乳房X線検査(マンモグラフィ)
子宮頸がん検診 女性・20歳以上 2年に1回 子宮頸部の細胞診検査
岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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