生活習慣病ドリルDisease

11NOVEMBER

問 題糖尿病は神経、□、腎臓に
合併症をもたらす

予備群も含めると約2,000 万人(20歳以上)いる糖尿病(※)。糖尿病になると健康にどのような影響があるのでしょうか。糖尿病について理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。
※出典:平成28年国民健康・栄養調査(厚生労働省)

血液中に増えすぎたブドウ糖が
血管や神経を傷つける

糖尿病は慢性の高血糖(血液中のブドウ糖濃度が高値)状態が続く病気。血糖値を下げるためにすい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの不足や作用低下によって起こります。
初期のうちは自覚症状がほとんどないため、健診で血糖値が高いと指摘されてもついそのままにしがちですが、放置していると血液中に増えすぎたブドウ糖によって全身の血管や神経が傷つき、3大合併症といわれる「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」をはじめ、さまざまな合併症をまねきます。

ドリルの答え

糖尿病は神経、目、腎臓に
合併症をもたらす

糖尿病の3大合併症である「糖尿病神経障害」は末梢神経や自律神経が障害される病気です。
「糖尿病網膜症」は目の網膜の血管が、「糖尿病腎症」は腎臓の血管が障害されることで起こります。
つまり、糖尿病は「神経」「目」「腎臓」に合併症をもたらすのです。
さらに、糖尿病は動脈硬化の進行を促し、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症の発症リスクも高めます。

糖尿病を予防・改善する
食事と運動のポイント

糖尿病の多くは不健康な生活習慣の積み重ねで起こる2型糖尿病で、その予防・改善には食事と運動が重要になります。糖尿病は症状が現れたときにはすでに合併症になっている場合もあるため、毎年健康診断を受けて血糖値を確認することも大切です。治療を受けている人は主治医の指示に従いましょう。

食事のポイント

特別なことをする必要はなく、過食を避け、偏食せずに規則正しい食事をすることが基本になります。

  • 食生活を見直す

    ●規則正しく食べる
    朝食、昼食、夕食をできるだけ決まった時間に食べる。
    ●腹8分目にする
    ゆっくりよく噛んで食べ、満腹になる手前で食べ終える。
    ●バランスの良い食事をとる
    主食、主菜、副菜がそろった食事を心がける。

  • 塩分をとりすぎない

    薄味を心がけ、塩分の濃い加工品などを食べ過ぎない。

  • 脂質をとりすぎない

    脂身の多い肉などコレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品を食べ過ぎない。

  • 食物繊維をたくさんとる

    食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻などを積極的に、できるだけ食べ始めにとる。

運動のポイント

有酸素運動と筋トレの両方を行うことで、効果的に糖尿病を改善できることが報告されています。

  • 有酸素運動

    ●ウォーキングや水泳などの全身運動がよい。
    ●ややきついと感じる程度の強度で行う。
    ●週150分以上、週3日以上で、運動しない日が2日以上続かないようにする。

  • 筋トレ

    ●腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどがよい。
    ●1種目あたり8~12回できついと感じる強度で2~4セット行う。
    ●連続しない日程で週2~3回行う。

岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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