生活習慣病ドリルDisease

10OCTOBER

問 題骨粗しょう症になると
□□の連鎖が起こりやすい

骨粗しょう症は加齢などによって骨量が低下し、骨がもろくなる病気です。骨粗しょう症になると健康にどのような影響があるのでしょうか。骨粗しょう症について理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。

加齢や女性ホルモンの減少で
骨がもろくなる

骨量は男女ともに20歳ごろまでにピークに達し、40代半ばまでその状態が維持されたのち、加齢とともに減少していきます。男性は骨量の減少がゆるやかですが、女性は閉経による女性ホルモンの減少とともに骨量も急激に減少するため、50代以降に骨粗しょう症が多く見られます。
骨粗しょう症の患者数は女性が980万人、男性が300万人と推計されています※。骨粗しょう症は自覚症状がほとんどなく、検査を受けないと発見することが難しいため、骨折して初めて気づく人も多いようです。
骨粗しょう症になると、わずかな衝撃で骨折したり骨が体を支えられなくなったりします。
※骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015 年版(一般社団法人日本骨粗鬆症学会)

ドリルの答え

骨粗しょう症になると
骨折の連鎖が起こりやすい

一度骨折すると他の骨も弱くなり、次の骨折のリスクを高める「骨折の連鎖」が起こりやすくなります。骨折を繰り返すと生活の質が低下して寝たきりになるなど、要介護になる恐れもあります。また、海外の研究結果では、背骨を骨折すると、次の骨折が起こるリスクは背骨で4.4倍、太もものつけ根で2.3倍というデータ※もあります。
※Klotzbuecher C. M., et al.: Patients with prior fractures have an increased risk of future fractures: a summary of the literature and statistical synthesis. J. Bone Miner. Res., 15(4): 721-739, 2000.

骨粗しょう症の危険因子である加齢や女性ホルモンの減少は避けられませんが、予防としてカルシウム摂取、禁煙、日光浴(わずかな時間でもよい)などにくわえて骨に刺激を与える運動が推奨されています。若いときから予防に取り組み、骨量の減少を最小限にとどめることで骨粗しょう症のリスクを減らすことができます。

骨粗しょう症を防ぐ
骨に刺激を与える運動

ウォーキングや筋トレなど骨に負荷かがかかる運動を行うと、重力や衝撃などの負荷を受けて骨が強くなります。短時間で気軽に行える運動なので、習慣づけて骨を強くしましょう。

ウォーキング
  • ウォーキングをするときは背筋を伸ばし、広めの歩幅でリズミカルに歩く。

おすすめの筋トレ3選
  • 片足立ち

    床に足がつかない程度に片足を上げて1分間静止。反対側も同様に。
    1日に3セットを行う。
    ※転倒しないように安定した机や椅子、壁などの近くで行う。

  • ヒールレイズ

    かかとを上げて、ストンと落とす。これを10~20回繰り返す。
    1日に2~3セット行う。
    ※転倒しないように安定した机や椅子、壁などの近くで行う。

  • スクワット

    ①両足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばす。両腕を肩の高さで前に伸ばす。

    ②背筋を伸ばしたまま、股関節から曲げることを意識し、お尻を後ろにゆっくり突き出しながらひざを曲げる。

    ③太ももと床が平行になるまで腰を落とし、ゆっくり①に戻すを5~6回。1日に3セット行う。
    ※転倒しないように壁などの近くで行う。

骨粗しょう症を防ぐ
食生活のポイント

骨を強くするためにはカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやKの摂取が不可欠です。たんぱく質なども骨の強化に必要になるため、バランスの良い食事をとることも心がけましょう。

カルシウムのとり方のポイント
1日3回、バランスの良い食事をとる

規則正しく1日3食、それぞれの食品に含まれる栄養素を摂取できるよう、主食(ごはん・パン・麺など)、主菜(肉・魚・卵・大豆など)、副菜(野菜・きのこ・いも・海藻など)のそろったバランスの良いメニューを意識する。

岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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