生活習慣病ドリルDisease

07JULY

問 題慢性閉塞性肺疾患(COPD)は
□機能が低下する

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙者に多くみられる病気です。COPDになると健康にどのような影響があるのでしょうか。COPDについて理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。

肺が炎症を起こして
呼吸がしにくくなっていく

慢性閉塞性肺疾患(COPD)はたばこの煙などの有害物質を長期間吸い込むことで、空気の通り道である気管支や肺の内部にある肺胞に炎症が起こり、肺機能が低下する病気です。
一度悪くなった肺が自然に回復することはなく、肺機能はゆっくりと低下していきます。始めは慢性的な咳や痰、運動時の息切れなどの症状ですが、進行すると少し動くだけで息切れがして日常生活に支障が出ます。さらに悪化すると呼吸不全や心不全を起こし、寝たきりや命にかかわることもあります。

ドリルの答え

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は
肺機能が低下する

日本では40歳以上のCOPDの患者数は約530万人であると推定されています(※1)。しかし、病院にかかっているCOPDの患者は約22万人(※2)で、罹患しているにもかかわらず受診していない人が相当数いると考えられています。また、COPDによる死亡数は年間約1万6,000人(※3)に上ります。
※1:NICEスタディ(2001年)
※2:平成29年患者調査(厚生労働省)
※3:令和3年人口動態統計(厚生労働省)

COPDの早期発見と
予防のポイント

COPDを早期に発見するためには、疑われる症状があればすぐに受診することが大切です。また、予防には禁煙が第一です。COPDの最大の原因はたばこの煙なので、早く禁煙するほど発症を防げる可能性が高くなります。他人のたばこの煙を吸う受動喫煙もCOPDの発症率を上げる要因となります。

早期発見のポイント
  • ●40歳以上で喫煙歴が10年以上ある
    ●3週間以上、咳や痰、喘鳴が続いている
    ●坂道などで呼吸困難になる
    ●風邪をひきやすい

禁煙のポイント
  • 禁煙の準備をする

    ●禁煙する理由をはっきりさせる
    →禁煙する自分なりの理由を明確にする。
    ●周囲の人に禁煙の決心を伝える
    →つらいときに励ましてもらえる。
    ●禁煙開始日を決める
    →忙しくないときなど始めやすい日にする。

  • 禁煙補助薬を使う

    禁煙開始から1週間程度現れる離脱症状が軽減できる。ニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助薬は薬局で購入できる。

  • たばこが吸いたい気持ちを
    コントロールする

    たばこが吸いたくなったときに備えて、あらかじめ対処法をいくつか持っておく。

    ●ゆっくりと深呼吸をする
    ●冷たい水やお茶を飲む
    ●歯を磨く
    ●体を動かす
    ●コーヒーやアルコールを控える
    ●たばこが吸いたくなる場所に近づかない
    ●アロマの香りでリフレッシュする

  • 禁煙外来を利用する

    禁煙外来では禁煙補助薬による治療や禁煙指導を受けながら禁煙に取り組む。通常、12週間で5回診察を受ける。一定の要件を満たせば健康保険が適用される。
    医師のサポートが受けられるため、禁煙が成功しやすい。

岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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