生活習慣病ドリルDisease

1JANUARY

問 題脂質異常症は
□□を詰まりやすくする

男性は30歳代、女性は50歳代から急増する脂質異常症(※)。この病気になると健康にどのような影響があるのでしょうか。脂質異常症について理解を深めながら、ドリルの答えを考えてみましょう。
※2019年国民健康・栄養調査「脂質異常症が疑われる者の状況」(厚生労働省)

血管壁にコレステロールがたまって
血管内が狭くなっていく

脂質異常症は、食べすぎや飲みすぎ、運動不足、喫煙などにより血液中に悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎる状態のことです。
脂質異常症を放置していると、血管壁に余分なコレステロールが入り込み、「プラーク」と呼ばれるコブのようなものができます。この状態を「動脈硬化(粥状動脈硬化)」といいます。プラークが大きくなっていくと血管内がどんどん狭くなり、血液の流れが悪くなります。脂質異常症は動脈硬化の大きなリスク要因なのです。

ドリルの答え

脂質異常症は血管を
詰まりやすくする

動脈硬化で生じたプラークは表面が柔らかくて破れやすい状態です。プラークが破れるとその部分に血のかたまり(血栓)ができ、血液が流れなくなります。つまり、脂質異常症は動脈硬化を起こして、血管を詰まりやすくします。脳や心臓の血管が動脈硬化によって詰まると脳梗塞や心筋梗塞を発症します。

脂質異常症を
予防・改善するポイント

脂質異常症を予防・改善し、動脈硬化を防ぐためには食生活や運動習慣の見直しが必要です。また、肥満や喫煙、受動喫煙も脂質異常症の要因になるため、適正体重の維持や禁煙にも取り組みましょう。

食事のポイント

「積極的にとりたい食品」「とり過ぎに注意したい食品」を意識しながら、主食・主菜・副菜のそろった栄養バランスの良い食事をとることと、1日3食、規則正しく食べることを心がける。

  • 積極的にとりたい食品

    ●魚(とくに青魚)
    ●豆腐や納豆などの大豆製品
    ●緑黄色野菜を含む野菜
    ●海藻、きのこ類、こんにゃく
    ●玄米などの未精製穀類

  • とり過ぎに注意したい食品

    ●肉の脂身、ベーコンなどの肉加工品
    ●バター、ラード、マーガリン
    ●卵、レバー、魚卵(たらこなど)
    ●菓子類、甘味飲料、アルコール飲料
    ●塩分(塩、しょう油など)

運動のポイント

1日合計30分以上を週3回以上、または週に150分以上、中強度以上の有酸素運動をすることがすすめられている。運動はとくに中性脂肪やHDLコレステロールの改善に効果的。

  • 有酸素運動

    ●ウォーキング
    ●速歩
    ●水泳
    ●サイクリングなど

*参考:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版

岡田 邦夫
監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。

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