免疫力でカラダを守る
メタボにも
免疫が関係している?

メタボリックシンドローム(メタボ)は内臓脂肪型肥満に軽度の生活習慣病が重なり、動脈硬化が進行しやすい状態です。さらに、メタボは免疫とも関係があります。メタボと免疫にはどのような関係があるのでしょう。

過剰な内臓脂肪によって免疫が暴走し、動脈硬化が進行

内臓脂肪型肥満の脂肪細胞からは免疫細胞を活性化する炎症性物質が大量に放出されています。この炎症性物質によって免疫細胞が過度に活性化されると、免疫が暴走して正常な細胞まで傷つけるようになります。それが血管壁で起こると動脈硬化が進行します。つまり、動脈硬化の進行には、内臓脂肪に起因する炎症性物質と免疫の暴走が関係していると考えられます。
そのため、運動や食事といった生活習慣を管理することで、免疫力を高めるだけでなく、内臓脂肪を減らして免疫機能を安定させます。


監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。