免疫力でカラダを守る
免疫はどうやって体を守っている?

免疫はウイルスや細菌などの病原体から体を守る仕組みのことで、さまざまな免疫細胞がそれを担っています。実際、免疫はどのようにして病原体から体を守っているのでしょう。


3つの防御壁で病原体から体を守る

病原体から体を守る免疫の仕組みは、3つの防御壁に例えられます。ウイルスを例に見てみましょう。
第1の壁は「粘膜」。外界と接する粘膜がウイルスの侵入を防ぎます。第1の壁が破られると、侵入したウイルスに細胞が感染します。
すると第2の壁の「自然免疫」が働き、免疫細胞がウイルスや、ウイルスに感染した細胞を攻撃します。
自然免疫で手に負えないと第3の壁の「獲得免疫」が働き、免疫細胞がウイルスや、ウイルスに感染した細胞を確実に攻撃。ここでウイルスを排除できれば病気にならず、排除できなければ発症します。

監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。