ページ内を移動するためのリンクです。
うつ病を知る・防ぐ
現在表示しているページの位置です。

11月
うつ病を予防・改善する生活①

睡眠はうつ病の予防や改善に非常に重要です

心配ごとや悩みがあると、なかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めることがあります。また、仕事や家事、育児などで忙しかったり、夜遅くまでスマホやパソコンを使ったり、ゲームをするなどして睡眠時間が短くなることもあるでしょう。
心と睡眠は密接に関係しているため、ストレスの有無にかかわらず、寝つきの悪い状態や睡眠時間の短い状態が続くと、脳や体の疲労が十分に回復せず、ストレスへの抵抗力が弱まってうつ病のリスクが高まります。
ストレスが過度になってうつ状態になり始めているときも、真っ先にあらわれやすいのが、早朝に目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなどの不眠の症状です。
そのため、うつ病を予防・改善するためには睡眠が非常に重要になります。



睡眠と覚醒のリズムを整えましょう

睡眠と覚醒のリズムを整えることは、寝つきをよくし、快眠を得るうえでかかせません。
睡眠は、朝、太陽の光が目に入り、体内時計がリセットされてから15~16時間後に眠気が訪れるようになっているため、毎朝、同じ時間に起きて太陽の光を浴びると、毎晩同じ時間に眠気が訪れて睡眠と覚醒のリズムが整います。寝る前に脳や体を覚醒させてしまうと眠気が訪れにくく、睡眠と覚醒のリズムが乱れるため、寝る前の過ごし方も大切です。
睡眠時間もしっかり確保しましょう。うつ病のリスクが少ない睡眠時間として有力なのは7~8時間です。日ごろ睡眠が7~8時間とれていない人は知らず知らずのうちに睡眠不足がたまり、うつ病のリスクが高まっている可能性があります。少しでも早く寝て十分な睡眠をとりましょう。

食事のリズムを整えましょう

1日3回、できるだけ規則正しく食事をとり、食事のリズムを整えることも大切です。食事の時間が不規則になると生体リズムが乱れて食べ物の消化吸収が妨げられ、ストレスに対する抵抗力が低下します。食べ物を消化しているときは自律神経の副交感神経が優位になり、心身がリラックスするため、規則正しい食事はストレスを解消する機会にもなります。
欠食もしないようにしましょう。とくに朝食は大切。睡眠をコントロールしている体内時計は、太陽の光と朝食によって完全にリセットされます。また、朝食を抜くと脳や体のエネルギーが不足し、体温が上がりにくい、だるさやイライラを感じやすい、作業効率が悪いなどの弊害が生じやすく、それがストレスの種になります。バナナと牛乳、ヨーグルトとくだもの、納豆ごはんなど簡単なものでもよいので、朝食は必ず食べましょう。



監修者プロフィール

上野 幹子 UENO MIKIKO

産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、認定心理士。民間企業や官公庁、警察、大学などで心理学、脳科学を応用した独自の手法でカウンセリングやキャリア・能力開発のセミナーを数多く実施。これまでカウンセリングやセミナーで対面した人は延べ2万人を超えている。
ページトップへ