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うつ病を知る・防ぐ
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10月
家族や同僚の様子が
いつもと違うときは

うつ病の予防や早期発見には周囲の協力が不可欠です

ストレス状態が長く続いたり、強いストレスに見まわれて心に不調をきたし始めていても、疲れているせい、自分の努力が足りないからだ…などと考え、自分では気づかないことがあります。また、気づいていても、それをだれかに言うのをためらい、1人で抱え込んでいる場合もあります。
しかし、うつ病は発見や治療が遅れると回復に時間がかかるため、早期に発見し治療することが大切。そのために、周囲の人の役割が重要になります。本人が悩みやつらさを口に出さなくても、行動や態度でSOSを発していることがあるからです。
心のSOSは、行動面にあらわれることもあれば、精神面や身体面にあらわれることもあります。そのため、家族や友人、同僚に「いつもと違う様子」が見られたらそのままにせず、適切に対処しましょう。とくに、環境の変化や喪失体験などがあったときは注意が必要です。



「声かけ」「傾聴」「つなぎ」でサポートしましょう

家族や友人、同僚にいつもと違う様子が見られたら、周囲の人はまず「声かけ」をし、話してくれるなら話に耳を傾ける「傾聴」をします。つらさをわかってくれる人がいるだけで、心がラクになります。また、ストレスで心が悲鳴を上げているときは休む必要があるため、休養をとることも伝えましょう。軽症であれば、これだけで回復することもあります。
話を聴いても「自分がなんとかしなければ」と思う必要はなく、本人が解決するのをサポートすればOK。必要であれば適切な人や医療機関などへ相談するよう促す「つなぎ」をします。
話をしてくれないときや、休もうとしないときは無理強いせず、様子を見守ります。10~14日たっても様子が変わらない場合はうつ病が疑われるため、再び「声かけ」をし、話してくれそうなら「傾聴」したうえで、医療機関や会社であれば健康相談室などへ相談するよう促す「つなぎ」をします。けっして1人で抱え込まないようにしましょう。

監修者プロフィール

上野 幹子 UENO MIKIKO

産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、認定心理士。民間企業や官公庁、警察、大学などで心理学、脳科学を応用した独自の手法でカウンセリングやキャリア・能力開発のセミナーを数多く実施。これまでカウンセリングやセミナーで対面した人は延べ2万人を超えている。
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