10月:温泉温度でストレスに負けないカラダづくり
温泉でストレスに強い体づくりができます!そのカギとなるのは温泉の温度。今回は泉温が体に及ぼす影響についてお話しします。
ストレスと温泉の関係
ストレスに強い体をつくるために、まず自律神経について知っておきましょう。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれ正反対の働きをしています。交感神経は「活動モード」の神経で、人を興奮させエネルギッシュにします。副交感神経は「休息モード」の神経で、人をリラックスさせ疲れを癒します。2つがバランスよく機能するのがベストですが、忙しい現代人は交感神経ばかりが活動して、イライラしたり、疲れがとれなかったり、ストレスフルな日々を過ごしがち。そんなやっかいな問題を、楽しみながら解消できるのが「温泉パワー」。上手に活用して、乱れた自律神経のバランスを整えていきましょう。
温度別入浴アラカルト
自律神経をうまく働かせるポイントは「温度」です。温泉の温度が高ければ交感神経が働き、ぬるめであれば副交感神経が優位になります。大事な会議の前日には、熱めの温泉で心身をエネルギッシュな状態に高めていく、週末にはぬるめの温泉にでかけ、仕事でたまった心身のコリをほぐす。自分の状態に合わせて温泉を使い分けることが、ストレスに強い体をつくる近道です。
温度別・元気になる入浴時間
ストレスはもちろん、免疫機能を高め、美容や運動にも効果的と、注目なのがヒートショックプロテイン(HSP)。体温が上がると増えるたんぱく質の一種で、温泉につかるのはHSPを増やすのに理想的な方法です。(詳しくは4月「なぜ温泉は体にいいの?」を参照)。ここでもキーワードは、温泉の温度。熱い湯だと短時間で体温は上がりHSPも増えますが、そのぶん体への負担も大きくなります。「分割浴」や「半身浴」なども利用して、ムリせず元気な体をつくりましょう。