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8月:シーン別オススメ「入浴法」

入浴法には、全身浴、半身浴、寝浴などのさまざまなものがあります。今回は気分や体調に合わせたシーン別おススメ入浴法を紹介します。

肩までつかりたい人におススメの入浴法

「温泉には肩までどっぷりつかりたい!」という人は多いでしょう。しかし、全身浴は体にかかる水圧が大きく、心臓に負荷がかかる入浴法です。高血圧症の人や、のぼせやすい人は短い時間の入浴と休憩を繰り返す「分割浴」を実践して体への負担を軽くしてください。
分割浴の一例
・42℃の熱めの湯「3分入浴+3〜5分休憩×3回」
・40℃のぬるめの湯「5分入浴+3分休憩×3回」
基本的に、熱めの湯の場合は、短い入浴時間を繰り返します。ぬるめの湯であれば2回目の入浴を少し長めにしてもOK。自分の体調にあわせて調整しましょう。



入浴法アラカルト

ストレス解消したい→「全身浴」

肩までドボンと湯につかる全身浴の気持ちよさは、ストレス解消にもってこい。体がじっくりあたたまり、汗といっしょにイヤな気分も流れていきます。下半身の血液を押し上げる効果もあり、むくみの解消にも。ただし体に負担をかけやすいので、先述の分割浴で楽しみましょう。

リラックスしたい→「寝浴」

浅い浴槽で手足を伸ばして横になり、首から下を湯につけてあたたまる寝湯は、リラックス効果バツグン。全身浴の心地よさがありながら、心臓への負担が少ない理想的な入浴法です。ゆっくり入れるので、関節や筋肉の緊張もほぐすことができます。癒されたい人におススメです。


疲れをとりたい→「温冷交互浴」

数分おきに温かい湯と冷たい水につかる「温冷交互浴」は、疲労回復に効果的です。温度差の刺激によって血管が広がり、疲労物質が体外へ排出されやすくなります。筋肉痛の予防にもマル。足や手による部分浴でも効果的で、足の場合はひざ下や足裏だけでも十分です。

冷え性を改善したい→「半身浴」

冷え性の人には、みぞおちあたりまで湯につかる「半身浴」がオススメです。心臓への負担が少なく、のぼせにくいので、時間をかけて体をしっかり温めることができます。血液の循環が活発になることで、代謝機能がアップし、冷え性の改善につながります。

体が弱っている→「足浴」

風邪をひいたときや、体が弱っているときには足浴をしてみましょう。40度前後のぬるめのお湯を洗面器に入れ、冷めたら熱めの湯と交換しながら10〜15分ほど足をつけます。足の指を開いたり閉じたりすると、さらに効果的。アロマオイルを垂らすと癒し効果も。


監修者プロフィール

天野 勢津子 AMANO SETSUKO

温泉ソムリエ、イラストライター
関西を中心に数多くの温泉を取材する。温泉の魅力を伝えるとともに、多くの人に温泉で元気になってもらうため「温泉の知識」を広げる活動をしている。

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