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1月:「美肌の湯」でめざせ温泉美人!

温泉は真水よりも、血行や新陳代謝をよくして、肌を美しくしてくれる力があります。その中でも、とくに美肌効果が高いといわれる温泉は、どんなものでしょう。今回は、美しくなれる温泉の特集です。

美人をつくる泉質

美人の基本は、くすみのない美しい肌。温泉入浴そのものが肌によく、中でも「美肌づくり」に効果が高いといわれているのが、つぎの4泉質です。



「日本三大美人の湯」の泉質

「日本三大美人の湯」は、和歌山県の龍神温泉、群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉。大正時代に書かれた『温泉案内』(鉄道省編)で「色を白くする温泉」として3温泉が紹介されたことに由来するとか。この3温泉は、いずれも美肌づくりの泉質にあてはまります。

日本三大美人の湯
温泉名 泉質 特徴
龍神温泉
(和歌山県)
ナトリウム-炭酸水素塩泉 紀伊半島の山間にある静かな温泉。湯は、化粧水いらずともいわれ女性に人気。
川中温泉
(群馬県)
カルシウム-硫化塩泉 川から湧く湯は温度が低め。30分~1時間かけて出たり入ったりをくり返すと効果的。
湯の川温泉
(島根県)
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉ほか 三方を山で囲まれた地にある小さな温泉。湯に含まれるホウ酸には美白効果あり。

3温泉の泉質はバラバラなのですが、じつは1つの共通点があります。それが「美人の湯」のもう1つの秘密。次の章で紹介します。





「日本三大美人の湯」の共通点

三大美人の湯の共通点は、いずれも(弱)アルカリ性の湯であること。アルカリ性の湯には、皮膚の油分を落とし、古い角質や汚れをとって、肌をキレイにしてくれるクレンジング効果があります。なめらかな湯ざわりで、肌がツルスベになるのもうれしい効果です。
・アルカリ性 肌の角質や汚れを落とす
・中性~弱酸性 肌への刺激が少なく優しい
・酸性 殺菌効果が高く、肌を引き締め、すっきりさせる

ただし、アルカリ性が強すぎると、油分をとられすぎて、肌がカサカサになってしまうことがあるので注意。「ツルツル肌」になりたい人は、Ph7.5~8.5の弱アルカリ性温泉がおススメです。温泉場に貼ってある温泉分析書には、Ph値も記載されていますのでチェックしてください。


監修者プロフィール

天野 勢津子 AMANO SETSUKO

温泉ソムリエ、イラストライター
関西を中心に数多くの温泉を取材する。温泉の魅力を伝えるとともに、多くの人に温泉で元気になってもらうため「温泉の知識」を広げる活動をしている。

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