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3月:信頼度を上げて説得力アップ

音無しずか
なんでオレの言ったことを信用しないんだ!
押野ツヨシ
うーん、ツヨシ君は間違った情報のことも多いからかも・・・。
秀吉部長
信頼度を上げるためには、ちょっとした習慣が大切じゃ

埋蔵金発見のニュース

「豊臣家の埋蔵金を発見した!」こんな発言をした人物がいたとしよう。それがお笑い芸人であれば「はい、ネタね」と真面目に取りあう人は少ないだろう。だが、文化勲章をもっているような歴史学者が同じことを言えば「歴史的発見だ!」と大騒ぎになるはずじゃ。つまり、発言者の信頼度によって、説得力に差が生まれるというわけ。だれかの話を信用するときは、人はその内容だけでなく「だれが」言ったかも判断材料にしているんじゃ。「自分は人を説得するのが下手」というアナタは、信頼度を高める努力をするべし。

小さな信用を積み重ねよう

人から信用してもらうには、小さな信用を積み重ねることにつきる。一般の新聞とスポーツ紙では、多くの人は一般紙の情報を信用しがちじゃ。埋蔵金、宇宙人、口裂け女・・・スポーツ紙には信憑性の薄いトンデモ記事も多くあるからのう。ひるがえって自分をふりかえってみよう。アナタは見聞きした情報をオーバーに吹聴するスポーツ紙人間になっていないだろうか。そういった態度は信頼性を損なう大きな原因じゃ。説得力をつけたいなら、あやふやな情報を流すのは慎むこと。なにかを発信する前に一歩立ち止まる習慣を。まずはそこからはじめるべし。


情報の丸のみをやめよう

鵜という鳥は、エサの魚を噛まずに丸のみにする。そこから、他人の考えや話を十分理解・批判せずに受け入れることを鵜呑みというようになった。
たとえば、関ケ原の合戦で「豊臣方」が有利と聞けば、すぐさまそちらに付こうと提案する。もし、あなたがそんな「鵜呑み人間」であれば、他人を説得するのは難しい。「徳川勢に勝てる確証は?」と聞かれて答えられるだろうか。だれかを説得したいのであれば、その主張の「根拠」をしっかり伝えられるように、「正しい知識」を仕入れておくこと。その際に大事なポイントは、専門家の意見や、反対意見も含め多くの情報を調べることじゃ。さまざまな角度から検証することで、人に伝えるときにも自信をもてるぞ。つぎのような習慣をつけて、周囲に認められる存在をめざすべし。


押野ツヨシ
知ったことは、すぐ人に言いたくなっちゃうんだよな。
音無しずか
一歩立ち止まる習慣が大切なのね。
秀吉部長
信頼の積み重ねが、説得力アップにつながるのじゃ。


監修者プロフィール

天野 勢津子 AMANO SETSUKO

男女共同参画センター情報アドバイザーとして13年間勤務。
年間300件を超える情報相談に応じ、「職場の人間関係」「ハラスメント」「コミュニケーション」など、さまざまな悩みやトラブルを抱える人たちを支援。
現在は講師としても活動中。

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