5月:魅力的な声と話し方をつくる
- オレが一生懸命話しても、相手に通じてないこと多いんだ。落ち込むよ。
- 私の声は聞き取りにくいみたいで、よく聞き返されてしまうの。
- 話し方や声は、ちょっとしたコツで変えることができるぞ。
話グセを意識する
聞きづらい話し方をする人には、いくつか特徴がある。
- 「あのー」「えーと」の連発は聞き苦しい。なにを話すか頭の中でまとめておくだけで随分マシになるぞ。「『あの~』は使わない」と自分に言い聞かせるのもいい手じゃ。
- 「課長ってぇー」など語尾をのばす話し方は、幼稚で甘えた印象になる。意識して語尾は短く、歯切れはよくするべし。それだけでグッと知的な人に見える。
- テレビのアナウンサーは1分間に300文字を話す。これを目安に新聞などを声に出して読む練習をしよう。強調したい部分は、前後に一拍置いてゆっくり話すとわかりやすいぞ。
小さな声でボソボソ話す人や、がなり立てるような声の人も聞き苦しい。まずは自分の話グセをチェックしよう。わからなければ人に聞いたり、録音したりするとよい。自分の欠点に気づいた時点で問題はほぼ解決じゃ。あとは意識して話し方を改めるべし。継続する根気が大切じゃぞ。
よい声をだす方法
つぎは「声」の話じゃ。武将にとって「声」は刀と同じ、いやそれ以上に重要な武器だった。勝鬨(かちどき)をあげて味方を鼓舞し、敵を萎縮させる。家臣に檄を飛ばし、領民に優しく話しかける……声を自在に操り民衆の心を掴んだ人が、国を動かせたんじゃ。今でも政治家や企業のトップの多くはボイストレーニングを受けているぞ。
声をよくする基本のキとして「腹式呼吸」を実践しよう。声の大小は呼吸の量で決まる。腹式呼吸は胸式呼吸よりも多くの息を取り込め、呼吸量がコントロールできるんじゃ。したがって声量がアップし、声にメリハリと安定感がでるぞ。ノドに負担がかからないので、長時間話しても声がかすれない。声のプロはだれでも行っている呼吸法じゃ。しっかりマスターするべし!
腹式呼吸ができたら、息に声を乗せるイメージで声を出してみよう。最初は難しいだろうが何度も練習するうちにコツがわかってくるぞ。
声と滑舌で印象をアップ
声の高低も重要ポイントじゃ。自分を信頼させたいときには低い声を、注目してほしいときには高めの声で話すといい。明るい印象をもってもらいたいなら「ソ」の音で話すべし。ドレミファ~♪と声をだしていきソの音が見つかれば、「ソー、ソー」と繰り返して覚えこむのじゃ。ちなみに、雄々しいイメージの信長様じゃが、意外に甲高い声だったのをご存知かな?昔の人も意外だったのか文献に残しておるんじゃ。おっと、話がそれた。
伝わりやすい話し方をするには「滑舌」も大切じゃぞ。滑舌が悪い人は、唇や舌の動きが鈍いんじゃ。右のトレーニングで唇と舌の動きをスムーズにしよう。そのうえで、一字一句をていねいに発音するよう意識すると伝わりやすい話し方になるぞ。
最後に大切なのは、自分の話を相手に伝えようとする気持ちじゃ。いくら話し方がよくても相手を無視して独演なんて最悪じゃ。相手の反応を見ながら話すよう心がけるべし。
- これまで話す内容ばかりに目がいって、声のことは考えてなかったわ
- 話し方や声もトレーニングで変わるとは意外だったな
- 話し方や声が変われば、周りの評価もあがるぞ。ガンバれ!