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7月:言葉を使わず好印象

音無しずか
私って印象薄いだろうなあ・・・なんて思って落ち込むことがあるの。
押野ツヨシ
オレみたいにあることないことしゃべってウザがられるよりいいよ。
秀吉部長
ムリして話さなくてもよい印象を残す方法があるんじゃよ。

話ベタでもコミュニケーション力UP

コミュニケーションには2種類ある。言葉で行うものと、言葉以外で行うものじゃ。言葉を使わない方法を「非言語コミュニケーション」という。略して非言とよぶことにするが、主な非言は「体の動作」「見た目」「声の調子」などじゃ。ある学者の説によれば、一対一の対話では言葉で伝えられるものは35%で、残りの65%は非言語によるものという。人数が増えると、非言の割合はさらに高まる。コミュニケーションは、話の内容もさることながら、話し手の印象と、会話の雰囲気が大きく影響するというわけじゃ。非言がうまいと、「感じのいい、話しやすい人」という好印象をゲットできるぞ。次の章では、カンタンにできる非言の方法を紹介しよう。

印象アップのアイ・コンタクト

前述したように非言のポイントは「動作」「見た目」「声」の3つ。このうち「声」については5月「魅力的な声と話し方をつくる」を参考にしてほしい。

印象アップの「動作」とは、明るい表情、スッとのびた背筋、適度な相槌や身振り、感じのいい眼差しなどじゃ。それらの中から今回は、苦手な人も多いアイ・コンタクトについて取り上げよう。
会話中に行うアイ・コンタクトは、「あなたと向き合っていますよ」というメッセージを双方が交わして、相手に安心感を与えるものじゃ。相手の目をジーッと見つめすぎると、逆に不安にさせてしまうのでNG。どちらかが話し始めたとき、話し終えたときに、まばたき3回分見るぐらいでOKじゃ。目を見るのが苦手な人は、相手のまつげや鼻を見ることからはじめるべし。視線をはずすときは、あいづちを打ちながら行うとスマートじゃぞ。このとき横にそらさず縦にずらし、首元あたりを見るといいぞ。


色の力を取り入れよう

「見た目」は社会人なら、ある程度は意識しているだろうから説明はいらんじゃろう。だが、色については、とくに男性諸君は無頓着ではないかな?意外かもしれんが、戦国武将は色の特性を大いに利用していたんじゃよ。大がかりなのが「赤備え」。戦国時代、武具や旗をすべて赤で統一した軍団のことで、有名なのはドラマでおなじみ真田幸村の赤備えじゃ。興奮色である赤は、人をエネルギッシュにさせる力がある。オバマ大統領もここぞというときに赤いネクタイを着けておるぞ。ちなみにワシは、太陽の色でありフレンドリーに見える黄色をよく使ったが、実は安倍首相も街頭演説では黄色いネクタイが多いんじゃ。プレゼンでは赤のネクタイ、交流会では淡い黄色のシャツなど、シーンに合わせて使い分けてみよう。


音無しずか
コミュニケーションって言葉だけじゃないのね。安心したわ。
押野ツヨシ
ネクタイの色なんて適当に決めてたけど、けっこう大切なんだな。
秀吉部長
動作、見た目、声に磨きをかけるとコミュニケーション力はグンとのびる。がんばれ!


監修者プロフィール

天野 勢津子 AMANO SETSUKO

男女共同参画センター情報アドバイザーとして13年間勤務。
年間300件を超える情報相談に応じ、「職場の人間関係」「ハラスメント」「コミュニケーション」など、さまざまな悩みやトラブルを抱える人たちを支援。
現在は講師としても活動中。

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