体を動かす

働く世代の体調を改善<第2回>ゆるケア体操自律神経を整える

働く世代の体調を改善<第2回>ゆるケア体操 自律神経を整える

肩が凝った、腰が痛い、気分が優れないなど、働く世代が抱える心身の不調は運動で軽減できます。
シンプルな動きで、仕事中の気分転換や自宅でテレビを見ながらなど、手軽にできる「ゆるケア体操」を一般社団法人ケア・ウォーキング普及会代表理事の黒田恵美子さんに教わります。今回は「自律神経を整える」をテーマに体操をご紹介します。動画などを参考にして、その場で体を動かしてみましょう。

春は自律神経が乱れやすい

内臓のはたらきや、呼吸・体温の調節を行うなど生命維持に欠かせない自律神経は、活動時に優位になる「交感神経」と休息時に優位になる「副交感神経」の2つがバランスを取って心身をコントロールしています。ところがストレスがたまると、バランスが崩れて交感神経が優位な状態が続き、血流が悪くなるなど、さまざまな不調を引き起こします。
春は職場の異動や転居など、新しい環境に身を置くことが多い季節。緊張や不安が高まるうえに変わりやすい気候も合わさって、知らないうちにストレスがたまりがちです。不調が起こる前に体を動かして心身をケアしましょう。

自律神経を整える体操
背骨を動かし、副交感神経を優位にする

今回ポイントとなるのが、自律神経の通り道となる「背骨」です。
背骨をやわらかく動かしたり、ゆったりとしたリズミカルな動きで体操を行ったりして副交感神経のはたらきを高めましょう。

筋トレ:片手ひねり

まずは、上半身をひねることで交感神経と副交感神経を目覚めさせましょう。

STEP1

足をそろえて立つか、椅子に座る。右手を真上に上げて、左手は横におろす。左肩は下げることを意識する。

STEP1
STEP2

下半身を安定させる(立っている場合は尻を締める)。右手を上に伸ばしながら上半身を左にひねって3秒キープ。上半身を正面に戻す。

  • ※左右それぞれ3回ずつ行う。
STEP2

ポイント

  • □できるだけ背骨をひねるように意識する。
  • □ひねるときに「ふーっ」と口から深く息を吐く。

ストレッチ:左右ゆらゆら

上半身を柔らかく揺らすことで、副交感神経を刺激してリラックスさせます。

STEP1

椅子に座り、足を肩幅より広めに開く。
床で行う場合はあぐら姿勢で座り、足を手で持つ。

STEP1
STEP2

背骨を横に揺らすようにゆらゆらさせ、上半身を左右にゆっくり動かす。

  • ※左右それぞれ10回ずつ行う。
STEP2

ポイント

  • □上半身が後ろに反らないように注意する。
  • □背骨をひとつずつ、蛇腹(じゃばら)のように動かすイメージで行う。
  • □体が硬い場合は、動きは小さくてよいので背骨をほぐすように行う。

有酸素運動:ゆるゆる屈伸

リズミカル・軽い動作で副交感神経を刺激しましょう。

STEP1

足を肩幅に開いて立ち、足先は開かずに正面に向ける。

STEP1
STEP2

股関節を軽く曲げて、足先より膝が前に出ない程度に軽くリズミカルに屈伸する。

  • ※1〜3分繰り返す。
STEP2

ポイント

  • □力を入れずに、貧乏ゆすりに近い感じで「ゆるゆる」と、1秒間に2回くらい曲げるリズムで行う。
  • □膝を曲げる際は「足先と同じ方向に向けること」がもっとも重要。そうすることで、外反母趾や膝痛、股関節痛、腰痛の予防、緩和につながる。

サーキット形式がオススメ

3つは単体で行ってもよいし、サーキット形式で3要素を3分程度で行うこともできる。

<サーキット形式で行う場合>
有酸素運動30秒→筋トレ10回→有酸素運動30秒→ストレッチ1セット
これを1セットとし、1日に2セット行う

INFORMATION

監修者 黒田 恵美子
人生の最後まで自分の足で歩くことを目的とした「ケア・ウォーキング®」「ひざちゃん体操」などを考案し、簡単で痛みの起こらない体の使い方を提案。主催するケア・ウォーキング講座では歩き方や痛みを予防改善するメンテナンス法を伝えるなど、わかりやすい理論と実践を結びつけた教え方に定評がある。健康運動指導士、健康運営エキスパートアドバイザー。
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