体を動かす

働く世代の体調を改善<第1回>ゆるケア体操ゆるケア体操とは/腰痛の改善

働く世代の体調を改善<第1回>ゆるケア体操 ゆるケア体操とは/腰痛の改善

肩が凝った、腰が痛い、気分が優れないなど、働く世代が抱える心身の不調は運動で軽減できます。
シンプルな動きで、仕事中の気分転換や自宅でテレビを見ながらなど、手軽にできる「ゆるケア体操」を一般社団法人ケア・ウォーキング普及会代表理事の黒田恵美子さんに教わります。今回は多くの人が悩む「腰痛の改善」がテーマ。動画などを参考にして、その場で体を動かしてみましょう。

ゆるケア体操とは

「ゆるケア体操」は、忙しくてまとまった運動時間がとれない方や、一日中パソコンの前に座って仕事をする方にこそおすすめしたい体操です。
生活習慣病を予防し、健康を保つためには、1日8000歩のウォーキングが推奨されますが、運動習慣のない方や、体を動かすことが億劫だと感じる方にとってはハードルが高いのではないでしょうか。しかし、「ゆるケア体操」は負荷の高い筋トレをするのではなく、シンプルな動きで構成されているので覚えやすく、運動を習慣にしたい方にぴったりです。
たとえ短い時間でも、体を動かすと交感神経のスイッチが入って頭がはっきりしたり、息が弾んで心臓や肺がよくはたらいたりしますので、まずは試しに動いてみましょう。血流がよくなって体がポカポカしたり、ほぐれたり、また、脳から分泌される幸せホルモンのはたらきで心も安定してきます。

ゆるケア体操のやり方

ゆるケア体操では、「有酸素運動」「筋トレ」「ストレッチ」の3つをセットで行います。
「有酸素運動」「筋トレ」「ストレッチ」は、食事の3大栄養素のようなもので、まんべんなく行うのがポイントです。ここでは、各要素につき1つ運動を紹介しています。3つの運動を続けて行うと、3分程度になります。

動作を覚えたら、サーキット形式(下記参照)で取り組んでみましょう。3時間ごとに1回または、午前と午後に1回ずつ行うとよいでしょう。
また、お昼に眠くなったら「有酸素運動」+「筋トレ」で目を覚ます、疲れているから「ストレッチ」だけにするなど、そのときの状態にあわせて行うのもおすすめです。

 

運動は単体で行ってもよいし、サーキット形式で3要素を3分程度で行うこともできる。

<サーキット形式で行う場合>
有酸素運動30秒→筋トレ10回→有酸素運動30秒→ストレッチ1セット→
有酸素運動30秒→筋トレ10回→有酸素運動30秒→ストレッチ1セット→有酸素運動30秒

ゆるケア体操の目的

ゆるケア体操のポイントは、こまめに体を動かすことです。体を動かす習慣がつくと、「今日は体が硬くてコリを感じるな」といったように、体の変化を感じ取れるようになります。
現役世代の多くが抱える心身の不調は、初期のうちに対処すれば軽い症状で抑えることができるため、不調が悪化する前に気づいて、メンテナンスすることが大切です。また、継続的な運動は、将来のフレイルリスク低減にもつながります。いつまでも健康でいるために、今のうちからゆるっと体を動かして、心身のケアを始めませんか。

腰痛改善の体操
ゆるっと!腰痛を改善

腰痛は、さまざまな筋肉がかかわって起きます。体幹を安定させるインナーマッスルで体幹とももをつなぐ「腸腰筋(ちょうようきん)」をほぐして強くしましょう。

筋トレ:座ってもも上げ

STEP1

椅子に浅めに座り、背筋を伸ばして両手で椅子の座面を持つ。

STEP1
STEP2

ひざを曲げて、「ももを上げて、下ろす」を繰り返す。

  • ※左右それぞれ10回ずつ
STEP2

ポイント

  • □背中を丸めないようにして、ももを上がるところまでしっかり上げる。
  • □ももを上げるときに息を吐く。「いーち、にー」と声に出して行うと、呼吸ができてペースがつかみやすい。

ストレッチ:もものつけ根伸ばし

STEP1

椅子に右向きに座り、右手は背もたれにつかまる。

STEP1
STEP2

左脚を後ろにのばしながら、左手を前に伸ばす。

  • ※左右それぞれ10秒ずつを1〜2セット
STEP2

ポイント

  • □腰を反らせるのではなく、前側の脚のつけ根や脇腹が伸びるように意識。
  • □腰痛がある方は、体を反らせないように注意。

有酸素運動:足踏み

STEP1

机や椅子などにぶつからない場所に立つ。

STEP1
STEP2

肘を90度に曲げて、腕を振りながらその場で足踏みする(あちこち歩き回ってもよい)。

  • ※1〜3分行う
STEP2

ポイント

  • □つま先をつけたまま、かかとの上げ下げをすると、ふくらはぎがしっかり使えるので効果的。
  • □腕を振るときに肘を後ろに引くように意識すると、肩甲骨がほぐれて、肩こりや猫背の緩和につながる。

INFORMATION

監修者 黒田 恵美子
人生の最後まで自分の足で歩くことを目的とした「ケア・ウォーキング®」「ひざちゃん体操」などを考案し、簡単で痛みの起こらない体の使い方を提案。主催するケア・ウォーキング講座では歩き方や痛みを予防改善するメンテナンス法を伝えるなど、わかりやすい理論と実践を結びつけた教え方に定評がある。健康運動指導士、健康運営エキスパートアドバイザー。
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