栄養をとる

盛りつけを工夫する

盛りつけを工夫する

盛りつけとは、食材を美しく配置して視覚的においしさを演出すること。食事は「何を食べるか」だけでなく、「どう盛りつけるか」でもおいしさの感じ方が違ってきます。さらに、盛りつけを少し工夫することで、日々の食生活を健康的なものに近づけることができます。食事のときは盛りつけにも意識を向けてみましょう。

料理は見た目が8割

私たちはふだん、食べ物を味覚だけでなく視覚・聴覚・触覚、嗅覚の五感を使って味わっており、なかでも視覚からの情報、つまり見た目でおいしさの約8割を判断しているといわれています。料理の映像や写真を見るだけで「おいしそう!」と感じるのはそのためです。そして、盛りつけは視覚の大事な要素。おいしさを演出するだけでなく、食べるペースや栄養バランス、量を自然に整えることができます。

視覚をいかした盛りつけの効果

  • ゆっくり味わえる

食事の見た目が整うと「ゆっくり味わおう」「ていねいに食べよう」という気持ちになりやすい。

  • 栄養バランスが整いやすい

彩りが豊かな食事は食材の種類が多いため「おいしそう」と感じやすく、栄養バランスも整いやすい。

  • 食欲をコントロールできる

色は食欲に影響し、赤やオレンジの暖色は食欲を高め、青などの寒色は食欲を落ち着かせる。

  • 量の見え方をコントロールできる

同じ量でも、器の周囲の余白が多いと少なく見え、余白が少ないと多く見える。

盛りつけのコツ

「食材の色」と「器」を工夫すると、栄養バランスのよい食事が適量で満足しやすくなります。できることから始めて、おいしく健康的な食事を心がけましょう。

食材の色を工夫する

  • 赤・黄・緑・白・黒の5色の食材を取り入れる

さまざまな色の食材を取り入れると、彩りが豊かになり、食材の種類を増やすきっかけになります。ただし、5色をそろえるだけで栄養バランスが整うわけではありません。主食・主菜・副菜を基本に、いろいろな食材を組み合わせましょう。

赤: 肉や魚、緑黄色野菜など
肉類、鮭、赤身魚(サバ、マグロなど)トマト、にんじんなど
黄: 卵、大豆製品、野菜、くだものなど
卵、油揚げ、納豆、みそ、かぼちゃ、みかんなど
緑: 野菜、くだものなど
ほうれん草、ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツなど
白: 炭水化物、大豆製品、野菜、乳製品など
ごはん、パン、麺類、いも類、豆腐、白身魚、大根、牛乳など
黒: 海藻、きのこ、種子類など
わかめ、のり、ひじき、しいたけ、しめじ、黒ごま、そばなど

器を工夫する

  • 小さめの器に盛る

食べすぎてしまいがちなものは器を小さくすると、適量でもボリューム感が出て満足しやすい。

  • 料理と違う色の器に盛る

料理と器の色が似ていると量を把握しにくくなり、食べすぎにつながる。

青などの寒色の器は食欲を落ち着かせる。

色の濃い料理
色の濃い器ではなく白っぽい器
白い料理
白い器ではなく色つきの器
  • 一人前ずつ器に盛る

大皿に好きなだけ料理をとるより、一人前ずつお皿に盛ったほうが食べすぎを防げる。

INFORMATION

監修 德田 泰子
株式会社ヘルシーオフィスフー代表取締役。管理栄養士・調理師・ヘルシーフードプランナー。病院や福祉施設の栄養サポート、企業の健康教育などを幅広く実施。アイデアマンで高齢者支援専門サイト「Smiley food」や料理リハビリデイサービス「キッチン ララ」等を立ち上げている。

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