「依存」するのは
意思の弱さや性格の問題ではない
こどもが勉強せずにゲームばかりしていたり、SNSの反応が気になってスマホを手放さなくなっていたりすると、親としては心配です。「依存症になるのでは…」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。こどもにとってSNSやゲームは友達とつながるためや遊ぶための大事な手段です。また、SNSやゲームには「もっとやりたい!」と思わせる仕掛けがたくさんあります。10代のこどもは欲求や衝動をコントロールすることがまだ難しいため、大人に比べてネットやゲームに夢中になりやすいといえます。
ネットやゲームを長時間やっているからといって「依存」しているというわけではありませんが、「依存症」のリスクを高めます。依存症はネットやゲームから得られる楽しさや達成感を求めて長時間使用するうちに「やめたくてもやめられない」状態に陥ります。快感が繰り返されることで脳の回路が変化してしまい、日常生活に支障が出ていても欲求をコントロールできず、自分でネットやゲームに費やす時間を減らしたり、やめたりできなくなってしまうのです。決して、意思の弱さや性格などの問題ではないことを知っておきましょう。
なぜ、こどもは依存するほどネットやゲームに夢中になるの?
ネットやゲームそのものの要因に加え、満たされない現実生活からの逃避や、心理的なつらさや苦しさをやわらげようとして依存してしまうのではないかと考えられています。
- ネットやゲームの要因
- SNSの「いいね」機能などは承認欲求を満たし、新しい投稿が表示されるタイムラインなどは長時間の使用を誘う。ゲームは一度始めると飽きずに続けられ、勝つと達成感があり、ゲーム内でチームに貢献すると称賛されることもある。また、時間やお金をかければゲームを有利に進められる工夫がされている。
- 現実生活における要因
- 勉強や部活のつまずき、友人関係の悩み、家族関係の悪化などで日常生活に楽しさや達成感を感じにくく、ストレスや落ち込み、不安、イラ立ち、孤独、寂しさなどを抱えている。
こどもがネット依存・ゲーム依存になると、どんな影響があるの?
依存による症状に加え、生活習慣や学校などの社会生活、心理面や身体面などに悪影響がおよびます。
依存によるおもな症状
- コントロール障害
自分の意思ではネットやゲームをやめたくてもやめられなくなる。 - とらわれ
ネットやゲームが生活の中心になり、それ以外の興味・関心が低下する。 - 離脱症状
ネットやゲームができないときイライラや不安を感じ、攻撃的な言動がみられることもある。
依存による日常生活への悪影響
- 睡眠
夜更かしや朝寝坊、睡眠不足に陥る。 - 食生活
食事の時間が不規則になり、小食や過食、低栄養状態になりやすい。 - 学校生活
遅刻や欠席、授業に集中できず成績不振につながる。 - 対人関係
親との対立や友達関係が希薄になる。 - 心理面
不安やうつ状態、自信が低下する。 - 身体面
運動不足による筋力の低下、長時間画面を見続けることで視力の低下や疲労が続く。





