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地球にも人にもやさしい贈り物心を包む・人と人を結ぶ
風呂敷ラッピング

地球にも人にもやさしい贈り物 心を包む・人と人を結ぶ風呂敷ラッピング

クリスマスやお正月の集まりなど、贈り物の機会が多くなる季節。楽しいイベントを盛り上げる一方で過剰包装によるゴミをたくさん生んでしまうこともご存じでしょうか。風呂敷は「ゴミを出さないギフトラッピング」としてアメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』で取り上げられ、瞬く間に世界中に広まり注目を集めました。さまざまな形の箱やボトルなど、包むものに合わせて自由に形を変えられる風呂敷は、ラッピングとしての役目を終えたあとも日々の暮らしに役立つアイテムとして活躍します。今月はエコで華やかな「風呂敷ラッピング」を京都の風呂敷専門店「むす美」の山田悦子さんに教えていただきました。

風呂敷の豆知識
贈答のシーンでのスタイル

現代の贈答のシーンで風呂敷を利用する場合、2つのスタイルがあります。
ひとつは風呂敷をほどいて中身をお渡し、風呂敷は持ち帰るスタイルです。これは「大切な贈り物を無事にお届けするまで風呂敷で包み丁寧にお持ちしました」という意味で、伝統的に行ってきたスタイルです。
もうひとつは、近年ポピュラーになったラッピングした風呂敷も贈り物としてプレゼントするスタイル。こちらは、相手への想いを込めて贈り物を包み、ラッピングをほどいた風呂敷は日常のさまざまなシーンで使ってもらえます。また、ゴミを出さないので環境にもやさしいのです。風呂敷でラッピングする際には相手のへの配慮として「包んでいる風呂敷もギフトです。どうぞお使いください」とひと言添えてお渡しするときっと喜ばれることでしょう。

風呂敷ラッピングのサイズの目安

贈答品(包むもの)の大きさが風呂敷の対角線の1/3を目安にサイズを選ぶと、包みやすくおすすめです。

ギフトに喜ばれる
風呂敷ラッピング術

基本の結び「真結び」と「ひとつ結び」

風呂敷ラッピングを始める前に、9月号の「防災時に役立つ風呂敷の活用術」で紹介した「真結び」と「ひとつ結び」を確認しましょう。

お使い包み

伝統的な包み方のひとつで、もっとも基本となる結び方です。中央をしっかりと真結びするすることで、持ち運ぶときに安定します。

花包み

リボンなどを使わず、1枚の風呂敷で大きな花を作る包み方。丸いパッケージを簡単・きれいにラッピングでき、華やかさも演出します。

ボトル包み

ワインやジュースなどのボトルを贈るときに覚えておきたい包み方。風呂敷が緩衝材に、結び目が持ち手になるなど機能性も抜群です。

幸せを包み、ご縁を結ぶ風呂敷ラッピングで、真心が伝わる贈り物を…
風呂敷の包み方・結び方を動画で紹介します。

Column
「包む」「結ぶ」日本の伝統文化

奈良・東大寺の「正倉院」には、約1300年にわたり伝えられてきた宝物があります。その中に伎楽の御面や袈裟を包んだ方形の布が収められており、風呂敷の原型といわれています。古来、風呂敷は大切なものを包み運ぶための役割を担いながら使われ続けてきました。
風呂敷の「包む」「結ぶ」という行為には、「相手への敬いの気持ち」が込められています。諸説ありますが、「包」という文字は、赤ちゃんを宿した母親の姿をかたどった象形文字がもとになったと考えられており、「大切なものを守る」という思いが感じとれます。また、「結ぶ」の「ムス」には、古来より「新しい命を産む」といった意味として用いられ“娘(むす-め)”や“息子(むす-こ)”には、「両親が結ばれたことによって生み出された命」という希望にあふれた意味が隠されているのです。
風呂敷も結ぶことによってさまざまな形を生み出します。相手を思うからこそ使う風呂敷には「包む」と「結ぶ」が欠かせないキーワードなのです。

INFORMATION

山田悦子
京都の風呂敷メーカー山田繊維株式会社・むす美の広報、アートディレクター。風呂敷の魅力を発信し、日本の文化・環境・防災・国際交流などさまざまなテーマでの講習会を開催する。ワークショップやNHKなどのTVメディア、雑誌や書籍などを通して、現代の暮らしに合った風呂敷の活用法やスタイリングを提案するなど幅広く活躍。
著書に『京都の風呂敷屋さんが教える一生使える!ふろしきの結び方・包み方50』(PHP研究所)など多数。
https://www.kyoto-musubi.com/
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