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健康について考えよう! <第2回>クイズで学ぼう病気のリスク
血糖負債

健康について考えよう!<第2回>クイズで学ぼう病気のリスク血糖負債

「血糖値が高め」が健康にどのような影響を及ぼすのかクイズで学びましょう。

「血糖値が高め」を放置すると
血糖負債に!

「血糖値が高め」と指摘されたことはありませんか?血糖値が多少高めでも自覚症状はほとんどありませんが、そのまま放置すると糖尿病にとどまらず、さまざまな病気のリスクが借金とその利息のように蓄積することが近年わかってきました。この状態を一般社団法人日本生活習慣病予防協会が「血糖負債」と名づけて注意喚起したことで、注目されています。
食事などでとった糖質は、体内でブドウ糖に変わり血液中に入ります。これを「血糖」といい、血液中のブドウ糖の濃度が「血糖値」です。ブドウ糖はすい臓から分泌されるインスリン(ホルモン)の働きによって体の組織に取り込まれ、血糖値を一定に保つようコントロールされています。しかし、この作用が十分に行われないと血液中にブドウ糖があふれて体にダメージが蓄積していきます。
血糖値の検査は、空腹時血糖とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値を見ます。血糖値は採血した時点の数値なので食事や運動によって変動しますが、HbA1cは過去1~2カ月の平均的な血糖値がわかります。そのため、HbA1cの数値が高ければ、血糖値の高い状態が長期間続いていて、血糖負債がたまっているということになります。

Q1

血糖負債がたまり始める
HbA1cの数値はどれ?

血糖値の上昇を抑える
生活習慣と対策

血糖値は食事などをとると上がり、その後、インスリンの働きなどによって下がることを繰り返しています。食後の血糖値が上がりすぎる生活をしていると血糖値が下がりにくくなり、HbA1cが高くなります。血糖値を上げすぎないためにはどうすればよいのでしょう。

Q2

次のうち、血糖値を下げる効果のある
運動習慣は?

Q3

次のうち食後の血糖値を上げにくい
食事のとり方は?

INFORMATION

監修 岡田 邦夫
特定非営利活動法人健康経営研究会理事長、岡田産業医事務所所長、労働衛生コンサルタント。専門分野は糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広く、長年、産業医として健康指導や講演など多方面で活躍。著書も多数ある。
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