
道(い)うこと莫(なか)れ、此の華今年開くと。応(まさ)に知るべし。往歳種因(おうさいしゅいん)を下すを。
この言葉は、「花が咲いたのを見て、今年咲いたと思ってはいけない。毎年種を蒔き続けた結果、今年に花が咲いたことを知りなさい」という意味。
子育てをしていると、すぐに成果が見えないことが多くて苦しくなることがあります。また、毎日同じことの繰り返し、思うようにいかずため息が出て、「これでいいのかな」「今、がんばっていることの結果が見えるのは、何年も先かもしれない」と気が遠くなったり、不安になったりするかもしれません。でも、こどもへの声かけや関わりは、たとえすぐに変化が見えなくても、確実にこどもの心に届いています。そしてある日ふと「あのとき蒔いた種が花を咲かせてくれていた」と気づくのです。
大きな花もあれば、小さな花もあります。よく見たら、気づかないほどの花がたくさん咲いているかもしれません。
どうか他の花と比べないでください。あなたが蒔いた種から咲いたあなただけの大切な花です。
今日もまた、小さな一粒の種を蒔くように、焦らず、ゆっくり、あたたかな気持ちで、こどもと向き合っていきましょう。




