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専門医が解説
髪のお悩み~AGA編~

専門医が解説 髪のお悩み~AGA編~

働く世代が抱える髪の悩み。今回はAGA(男性型脱毛症)について発症のメカニズムや予防法、クリニックで受けられる治療などをAGAスキンクリニックの水本理医師に伺いました。正しい知識を持ち、自分に合った治療法を見つけましょう。

Q1.AGA(男性型脱毛症)はなぜ起こるのですか?

A1.

主な原因はホルモンの乱れ。その他にも遺伝や生活習慣の乱れなども原因と考えられています。

骨や筋肉の発達を促す男性ホルモン「テストステロン」は、頭皮に存在する酵素「5αリダクターゼ」と結びつくと「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化します。DHTが「アンドロゲンレセプター*」と結合すると毛乳頭細胞に影響を与え、ヘアサイクルを乱します。

髪の毛は、成長期→退行期→休止期というサイクルをくり返しており、これを「ヘアサイクル」といいます。通常、成長期は2~6年とされていますが、DHTの影響を受けると数カ月ほどに短縮。髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまい、やがて薄毛や抜け毛が目立つようになります(図1参照)。

AGAは頭頂部、生え際、前頭部から脱毛が始まるのが特徴で、進行パターンは個人によって異なります(図2参照)。

  • *

    アンドロゲンレセプター:男性ホルモン(テストステロンやDHT)を受け取る受容体。ホルモンと結合し、細胞内で作用するように指令を伝える働きを持つ。

毛乳頭細胞イメージ
図1
図2

Q2.薄毛は遺伝するってホントですか?

A2.

AGAは遺伝により発症リスクが高まります。とくに、母方の遺伝子が深く関係していると考えられています。

5αリダクターゼがどのくらい活発に働くのか(活性度)、また、アンドロゲンレセプターの働きの強さ(感受性)は個人によって異なり、母方の遺伝子が影響するといわれています。薄毛は母方の男性親族、とくに祖父から受け継ぐことが多いですが、これも個人差があり父方からの影響を受ける場合もあります。

AGAは進行性の疾患ですので、早期に治療することが大切です。家族歴がある方や髪の状態に少しでも不安がある方は、一度クリニックを受診しましょう。

Q3.セルフケアやクリニックで受けられる治療について教えてください。

A3.

生活習慣の見直しなどで心身の健康を維持することが大切です。クリニックでは服薬や塗り薬、注射療法による治療がメインになります。

セルフケア

健康づくりに欠かせない食事・運動・睡眠は、AGAのケアにおいても重要です。

【食事】
バランスのとれた食事を1日3食きちんととりましょう。また、たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンA、亜鉛をはじめとするミネラルは髪のもとになる栄養素ですので、食事に取り入れてみてください。なお、昔からわかめなどの海藻は髪の成長に効果があるといわれますが、これは迷信。海藻類は健康づくりに欠かせないのでとっていただきたい食材ではありますが、たくさん食べたからといって髪が生えてくる、強くなるというわけではありません。
【睡眠】
ほとんどの場合、ホルモンバランスは寝ている間に整えられるため、質のよい睡眠をとることが大切です。また、ストレスも薄毛症状やホルモンバランスに影響を与えるため、規則正しい睡眠習慣を心がけて心の健康も保持しましょう。
【運動】
髪の成長に欠かせない栄養は血液によって頭皮に運ばれますので、適度に運動をして血行を促しましょう。また、適度な運動はストレスコントロールや睡眠の質の向上にもつながります。
【NG習慣】
喫煙、過度な飲酒やダイエットなど健康を損なう習慣は薄毛の症状を進行させる要因となります。

クリニックで受けられる治療

服薬療法が一般的で、発毛剤やホルモンバランスを整える効果のある薬が処方されます。
服薬の他にも、必要な栄養を補うサプリメントや発毛を促す塗り薬、注射療法などを取り揃えているクリニックもあります。注射療法は即効性がある反面、費用が高額であるというデメリットがあります。予算や症状の進行具合、体質などさまざまな点から医師と共に最適な治療法を見つけることが大切です。

【注意】
AGAは保険適用外の自由診療です。問診や治療などにかかる費用は全額自己負担となります。

Q4.植毛はどのように行うのですか?

A4.

AGAの影響を受けにくい後頭部から毛根を採取し、薄毛の目立つ箇所に移植します。

毛根の採取方法は、直径1mmほどのキリのような針(パンチ)を使用して毛根をくり抜く「FUE法」と、帯状に皮膚を切り取り、そこから毛根を採取する「FUT法」があります。いずれも傷痕は残りますが、定着すればホルモンの影響を受けにくく、植えた部分に関してはAGAとは決別できます。

ただ、医師の腕により仕上がりに差が出てしまうことや高額な費用がかかるのがデメリット。また、植毛した箇所はホルモンの影響を受けにくいですが、その他の箇所はAGAが発症する可能性があるため、治療を継続する必要があります。

INFORMATION

監修 ⽔本 理
AGAスキンクリニック滋賀草津院院⻑。⽇々患者の治療にあたりながら、テレビや SNS で積極的に正しい情報の配信を続け、⾃らも AGA 治療に奮闘。⾝近によりそうカウンセリングで知識と⾃⾝の体験をもとに、患者にいちばん適した治療を提案している。
AGAスキンクリニック
全国60院以上(提携院含む)を展開する発毛治療専門クリニック。
薄毛・抜け毛に悩む患者を専門的に診療することで、より専門的な知識と治療方法を集約し、満足度の高い治療を提供している。頭皮の状態をチェックできる無料カウンセリングは常時受付中。

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