お互いに思いやりすぎて
気持ちがすれ違うことも
親との関係ではお互いを大切に思いながらも、それぞれの事情や思いが先行し、つい踏み込みすぎてしまうことはありませんか。
たとえば、親が身近な存在の子どもや孫の行動が気になるあまり、休日の予定や子ども(孫)の将来について干渉しすぎることがあります。また、家電などの進化で生活が便利になったことや、男女間での仕事と家庭における役割分担や意識の世代ギャップがあることを実感できず、「今の人はラクしてるわね」「男性に家事をさせるなんて」などと親から言われて、コミュニケーションがうまく図れないこともあるでしょう。
一方、子ども世代が年老いた親にきつい言葉をかけている場合もあります。たとえば、親の考えを聞かないまま、「家を片付けて」「お墓はどうするつもり?」と一方的に言うことで、親からすれば、「まだ元気なのに」「いずれ相談しようと思っていたのに」と、腹立たしい気持ちになっているかもしれません。
親子の意思疎通がうまくできなくなると、お互い不満を抱えてしまい、幸福な状態とは言えません。子ども世代は、若い頃の親とは違うことを理解したうえで親との関係を見直し、互いのライフスタイルに合った距離感を心がけることも大切です。
なぜ、親子のコミュニケーションに悩みが生まれるの?
- 体力・知力・気力の低下
- 段差のないところで転んでけがをしたり、記憶があやふやになったりするなど、親が年老いていく姿を見るのはショックなこと。とくに実の親の場合、元気だった頃とのギャップを寂しいと感じる人もいるでしょう。心配のあまり感情的になりすぎて、親に「もう歳なんだから、やめた方がいい」といった言葉をかけていませんか。親自身が実感している心身の衰えや不調を子どもに指摘されることは快いものではありません。親が年齢とともに機能低下することはあたりまえと受けとめまましょう。また、親との関係をめぐって兄弟姉妹とのもめごとが増えるケースもあります。頼りにしていた親の変化に戸惑うことや、腹立たしく思うのは子どもなら誰もが持つ感情だと、俯瞰で周囲を見渡すことを心がけましょう。
- パートナー(夫・妻)との死別
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人生をともにしたパートナーを失って、喪失感を感じるようになり、本音を話せなくなるなど心を閉ざしてしまうことがあります。親が抱いているつらい気持ちに寄り添うような会話や態度を心がけましょう。
- 退職などによる社会的役割の喪失
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定年退職などで社会的な役割を失うと、生きがいを見出だせなくなります。さらに、生活リズムの変化で心身に不調をきすこともあるでしょう。親がどのように過ごしたいか、会話の中で少しずつ聞いてみたり一緒に考えたりしてみましょう。親自身が変化を受け入れ、新たな生活を楽しむ工夫ができるようになることが健康につながりますので、子ども世代がサポートしてあげてください。
- 世代間の価値観の違い
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親から独立すると、自分の仕事や新たに築いた家族のことを中心に考えるようになるでしょう。親子で意見が合わないときは、「そう考えているんだね」と親の気持ちを受け止めることにとどめましょう。また、親からライフスタイルを非難されたり、休日は親を優先するように促されたりすると不快になることもあるでしょう。そう感じてしまうのは当然です。ほどよい距離感をとりながら、親を大事に思っていることと、理由をきちんと説明したうえで、「できないこともあるよ」と伝えるように努めましょう。





