そもそも、どうして夏に肌荒れするの?
ポイントは「バリア機能」の低下
肌の一番外側にある角質層には、外部からの刺激(紫外線・細菌・乾燥など)を防ぎ、肌の潤いを保つための「バリア機能」が備わっています。しかし、夏の過酷な環境はこの機能を低下させ、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
また、肌の表面は汗や皮脂でしっとり潤っているように見えても、肌の内部には潤いが不足した状態、つまり「隠れ乾燥肌(インナードライ)」になっていることもあります。

「バリア機能」を低下させる主な要因
①紫外線
紫外線は1年中降り注いでいますが、5〜9月はとくに強まります。紫外線を繰り返し浴びると、少しずつ角質層がダメージを受けて、バリア機能が低下し、水分や油分のバランスが崩れてしまいます。その結果、肌のザラつきやゴワつきを感じたり、毛穴に詰まった皮脂が酸化してニキビや吹き出物が悪化したりすることがあります。


②汗
汗は蒸発する際、肌内部の水分も一緒に奪ってしまい、肌が乾燥することもあります。また、汗を拭きとらずに長時間放置すると雑菌が繁殖し、肌の炎症の原因になります。

③エアコン
冷房は室内の湿度を急激に下げるため、肌が乾きやすくなって潤いも失われてしまいます。また、室内外の激しい気温差で自律神経が乱れ、肌の代謝が遅れてしまいます。

④間違ったスキンケア
「ベタつくから」と洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ洗うのは避けましょう。必要な潤いまで奪ってしまうと、肌は乾燥を補おうとして過剰に皮脂を分泌し、肌トラブルにつながります。

⑤食習慣の乱れ
冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎによる冷えは血流を滞らせ、夏バテによる栄養不足も重なると、肌のターンオーバー(肌細胞の生まれ変わりのサイクル)の乱れにつながります。

夏の肌トラブルを防ぐ4つの対策
放置された肌ダメージは、将来のシミ・シワ・たるみにつながるといわれていますので、早めに対策しましょう。
①紫外線を徹底ブロック
使うシーンに合わせた日焼け止めを選び、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されています。
- 日常生活:
- SPF10~20、PA++程度
- 屋外レジャー:
- SPF20~40、PA++~+++程度
- マリンスポーツや炎天下でのレジャー:
- SPF30~50+、PA+++~++++程度
- ※紫外線による強い痛みや水ぶくれ、広範囲の炎症などがある場合は、自己判断せずすみやかに医療機関を受診してください。
外出時は、日傘や帽子、サングラスなどを駆使して、紫外線をできるだけ避けましょう。
- 日傘:
- UVカット率99%以上、UPF(紫外線保護指数)50+、1級遮光(紫外線遮光率99.99%以上)か完全遮光、外側は光を反射する白系、内側は光と地面からの照り返しの紫外線を吸収する黒系がおすすめ
- 帽子:
- 顔や首元まで守るつばの広さ7cm以上のハット型で、編み目が細かく詰まった生地の帽子がおすすめ
- サングラス:
- UVカット率99%以上、UV透過率1%以下
色の濃いレンズは瞳孔が開いて紫外線が目に入りやすいため、薄い色のレンズがおすすめ
- ※紫外線による強い痛みや水ぶくれ、広範囲の炎症などがある場合は、自己判断せずすみやかに医療機関を受診してください。
②汗を放置しない
汗をかいたら、肌をこすらず押さえるように、こまめに拭き取りましょう。 拭いた後は失われた水分を補うために必ず保湿を。 制汗剤の使いすぎは皮膚の乾燥や肌荒れを招くおそれがあるため、適度な使用を心がけましょう。

③スキンケアの基本に立ち返る
低刺激のせっけんや洗顔料でやさしく洗いましょう。 また、肌の水分・油分のバランスを保つため、保湿ケアも忘れないでください。 化粧水のみのお手入れではなく、クリームやオイルで「ふた」をすることが重要です。

④生活習慣や食生活
睡眠、運動、食事、ストレスなども肌の健康に影響します。 規則正しい生活や清潔な環境を保ち、 肌の新陳代謝を促す食材を意識的にとりましょう。


肌の新陳代謝を促す食材例




まとめ
夏特有の肌トラブルの原因を知り、外側(スキンケア・UVカット・汗対策)と内側(生活習慣)の両面からケアすることが、美肌を保つ近道です。日々の習慣を少し見直すだけでも、肌のコンディションは大きく変わります。未来の自分のために、今日から正しいケアを始めましょう!
